• "地方公営企業"(/)
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  1. 伊勢市議会 1991-09-01
    09月12日-02号


    取得元: 伊勢市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-14
    旧伊勢市 平成 3年  9月 定例会         伊勢市議会会議録一 開議の日時及び場所   平成三年九月十二日 午前十時   於 伊勢市議会議場一 散会の日時   平成三年九月十二日 午後三時三十五分一 出席議員及び欠席議員の氏名 出席議員三十一名    一番  宿 典泰君    二番  中村 清君    三番  中村 康君    四番  児山武久君    五番  杉浦宮雄君    六番  森下隆生君    七番  松浦美佐子君    八番  池田ミチ子君    九番  中村豊治君    十番  大西正孝君   十一番  中川力夫君   十二番  森本幸生君   十三番  山下真美君   十四番  二見 澄君   十五番  中田松生君   十六番  馬瀬昌之君   十七番  戸上 彰君   十八番  浜田耕司君   十九番  中西孝一君   二十番  岡野侃司君  二十一番  森本 馨君  二十二番  中野泰男君  二十三番  中村義之君  二十四番  中山一幸君  二十五番  西村栄治君  二十六番  多田 敏君  二十七番  古川三男君  二十八番  豊田喜冨君   三十番  浜口秀也君  三十一番  中西 薫君  三十二番  国府保幸君 欠席議員一名  二十九番  中川 尭君一 説明のため出席した者  市長       水谷光男君  助役       河俣平男君  収入役      鈴木善裕君  理事       松田隆生君  企画振興部長   井垣博次君  総務部長     安藤 孝君  市民生活部長   松本 実君  産業部長     西井道隆君  建設部長     小川斌夫君  世界祝祭博覧会           宮間松生君  推進部長  厚生福祉           馬瀬安男君  事務所長  病院事務部長   中世古栄一君  水道部長     坂野家夫君  消防長      西村保男君  産業部次長    榊原英二君  建設部次長    佐藤幸司君  世界祝祭博覧会           神田勇二郎君  推進部次長  人事課長     長岡克之君  企画広報課長   阿形次基君  振興開発課長   佐之井久紀君  総務課長     池之山 稔君  財政考査課長   小林良男君  環境衛生課長   杉木 仁君  清掃事業課長   新田 治君  商工労政課長   鈴木 聡君  土木課長     永井光邦君  河川排水課長   八木基嘉君  都市計画課長   稲垣 寿君  建築住宅課長   河村 忠君  近畿自動車道           荒木久巳君  対策室長  福祉課長     村田 毅君  病院管理課長   田畑勝好君  病院経理課長   野中 昭君  工務課長     鈴木市郎君  建築住宅課           中村捷二君  副参事  教育委員会           久保公昭君  委員長  教育長      向井孝治君  教育次長     高嶋 巌君  学校教育課長   森 久視君  体育保健課長   中西善郎君  監査委員     久田和生君  監査委員           小松尚平君  事務局長一 会議録に署名する議員の氏名  五番 杉浦宮雄君   六番 森下隆生君一 議事日程 第一 議案第五十六号 平成二年度伊勢市病院事業特別会計決算認定について外一件一括 第二 議案第五十八号 平成三年度伊勢市一般会計補正予算(第一号)外七件一括 第三 議案第六十六号 三重県自治会館組合規約の変更について外四件一括 第四 議案第七十一号 市有財産の取得について 第五 議案第七十二号 朝熊第一団地公営住宅改築工事(第一期)の請負契約について 第六 議案第七十三号 市道の路線の認定について    平成三年 第七       李恩恵拉致事件の真相究明及び原状回復を求める意見書提出に関する請願    請願第一号    平成三年 第八       白内障の眼内レンズと手術料に健康保険の適用を求める請願    請願第二号    平成三年 第九       日朝国交正常化早期実現を求める国への上申に関する請願    請願第三号    平成三年 第十       県道南島線における小中学校のバス通学費の公費助成に関する請願    請願第四号     平成三年 第十一       県道南島線の安全な歩道・通学路の整備を求める請願     請願第五号 第十二 一般質問 ① 池田ミチ子君           ● 児童福祉の充実について            ◯ 児童センターの建設について            ◯ 放課後児童対策事業の実施について            ◯ 延長保育について           ● ゴミ対策について            ◯ 減量基本計画の策定について            ◯ 包装適正化推進協議会の実施の考えはないか          ② 古川三男君           ● 市長在職中の実績と来春の市長選出馬について           ● 世界祝祭博における伊勢市独自の博覧会の青写真をつくり県に提示する考えはないか           ● 近畿自動車道について          ③ 中村豊治君           ● 児童福祉について           ● 保育所の長時間保育について           ● 重度障害者福祉について           ● 四公費医療助成申請手続について           ● 安全衛生と職員の健康管理について          ④ 児山武久君           ● 下水道事業について            ◯ 基本構想について            ◯ 地域へのアピールのあり方            ◯ 計画推進への地域別マップ            ◯ 平成十二年までの県との推進状況との関連            ◯ 小型合併装置について          ⑤ 森本幸生君           ● 学校五日制にむけて条件整備等について           ● リサイクルセンターの建設とゴミ減量            ◯ リサイクル運動に伊勢方式を          ⑥ 松浦美佐子君           ● 朝熊山麓ゴルフ場建設について            ◯ 住民無視の当局の姿勢            ◯ 厳格な環境アセスの実施           ● 宮川流域ゴルフ場計画について            ◯ 伊勢市の水源を守る            ◯ 治水問題            ◯ 度会町に関係するものについて一 本日の会議に付した事件 一 平成二年度伊勢市病院事業特別会計決算認定について 一 平成二年度伊勢市水道事業剰余金処分及び平成二年度伊勢市水道事業会計決算認定について 一 平成三年度伊勢市一般会計補正予算(第一号) 一 平成三年度伊勢市老人保健医療特別会計補正予算(第一号) 一 平成三年度伊勢市まちなみ保全事業特別会計補正予算(第一号) 一 伊勢市職員退職給与金遺族扶助料支給条例臨時特例等の一部を改正する条例の一部改正について 一 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について 一 伊勢市手数料徴収条例の一部改正について 一 伊勢市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について 一 伊勢市消防団員退職報償金の支給に関する条例の一部改正について 一 三重県自治会館組合規約の変更について 一 伊勢度会農業共済事務組合規約の変更について 一 南勢広域斎場組合規約の変更について 一 伊勢度会環境衛生組合規約の変更について 一 伊勢広域清掃組合規約の変更について 一 市有財産の取得について 一 朝熊第一団地公営住宅改築工事(第一期)の請負契約について 一 市道の路線の認定について 一 李恩恵拉致事件の真相究明及び原状回復を求める意見書提出に関する請願 一 白内障の眼内レンズと手術料に健康保険の適用を求める請願 一 日朝国交正常化早期実現を求める国への上申に関する請願 一 県道南島線における小中学校のバス通学費の公費助成に関する請願 一 県道南島線の安全な歩道・通学路の整備を求める請願一 会議の要領 ○議長(中山一幸君) ただいまから市議会定例会の継続会議を開きます。 本日の出席者は三十一名であり、議員定数の半数以上であります。よって、会議は成立いたしております。 本日の会議録署名者並びに議案等説明者は、前回決定あるいは御報告申し上げたとおりであります。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 それでは、会議に入ります。 日程第一、「議案第五十六号平成二年度伊勢市病院事業特別会計決算認定について」外一件一括を議題といたします。 質疑に入ります。 発言通告が参っておりますので、順次許可することにいたします。……それでは、十番大西君 ◆十番(大西正孝君) 議長のお許しをいただきましたので、ただいま一括上程されました「議案第五十六号平成二年度伊勢市病院事業特別会計決算認定について」、「議案第五十七号平成二年度伊勢市水道事業剰余金処分及び平成二年度伊勢市水道事業特別会計決算認定について」、以上二件につきまして、決算を認定する立場で若干の質問を申し上げたいと思います。 まず、「平成二年度伊勢市病院事業特別会計決算認定について」でございます。 総合計画の中でも、その施策の柱の一つといたしまして掲げています「安心して暮らせるまちづくり」、とりわけ保健・医療施設の充実は、市民生活と切り離して考えることのできない重要な課題でございます。 総合計画では、「病気の早期発見、早期治療、「みずからの健康はみずからつくる」との認識を深めるため、各種検診の重要さを広報するとともに、高齢化に対応して、予防衛生の面からその対策に努める。医療施設については、救急医療システムの定着、第二次救急医療体制の整備及び第三次救急医療体制山田赤十字病院救命救急センターの活用、市立伊勢総合病院の施設整備の充実に努める」と明記しているのでございます。 このような基本的な考えのもと、平成二年度におきましても、医療機器充実の一環といたしまして、大動脈内バルーンポンプ、超音波診断装置口腔外科治療用ユニットなど、医療設備の近代化に努力されておりますこと、また引き続き医療技術の高度化の中で、MRIの導入、人工透析の増床など、公共医療機関としての体制強化を図られていますこと、病院関係者の努力を多とするものでございます。 また、昨年九月議会での決算認定に当たりましては、患者数の減少が深刻な問題として多くの議員から指摘されたことは、御承知のとおりでございます。二年度におきましては、入院、外来とも大幅に患者数が増加いたしまして、前年度と比べましても延べ患者数では一万一千三百七十八人の増加、過去四年間で最高の水準となっております。このことにつきましては、内科、眼科、リハビリなどの一部予約診療の導入を初めといたしまして、住民の健康管理という面から、人間ドックの積極的推進、さらには中小企業や各種団体の健康診断の受け入れなど、経営努力の成果、公共医療機関としての住民サービスの向上への努力の成果が少しずつあらわれてきたものと評価したいと思います。 しかしながら、病院事業につきましては、いまだ多くの課題を抱えていることも、また事実でございます。一つは、平成二年度の単年度の収益的収支で人件費の増高と退職金の支払いなどによりまして、二億四千万円強の欠損金を計上している点でございます。病院事業特別会計財政収支見込表によれば、平成二年度の予算提案時点では、医療費の改定一%、医業収益で、患者数一日入院三百五十五人、外来八百五十人を見込み、四%の収益の増、さらには給与費につきましては、定期昇給を毎年三%、普通退職金を同じく毎年五百万円計上する。また、材料費、経費につきましては、毎年二%程度のアップを見込む、こういうふうなことで財政収支見込みを立てまして、元年度末現在の純損失累計額九億七千八百万円を平成五年度末で解消するという内容であったのでございます。しかしながら、三年度の予算提案時点におきましては、この累積損失の解消時期が平成八年度末ということになったのでございます。 私は、公共医療機関のあり方につきましては、単に採算性を追求していくことには問題があると考えております。単年度収支のみで議論をすることは避けたいと思いますが、特に地域医療、住民の命と健康を守るという視点に立ちまして、行政としての責任を果たしていくこと、まことに重要と考えるからでございます。さりとて、経営的視点をゼロにした病院事業の運営というものは考えられないものでございまして、このバランスをどう判断するかであります。 地域におきます総合的な医療体制の整備という点につきましては、医療技術の高度化、医療機器の高額化、専門分野化という時代の変化に対応していくためには、従来のような、単に一般的に言われます市場競争原理による病院間の競争に力を注ぐのみではなく、任務の分担方式なり、専門分野方式への切りかえも考えるべき時期に来ているのではないでしょうか。 また、伊勢市は、国際文化観光都市を目指しまして各種施策を推進しているわけでございますけれども、特に来年に迫りました世界タートルマラソン伊勢大会、平成五年の御遷宮、六年の世界祝祭博覧会など各種イベントを控えていること、さらに加えまして、伊勢市には三百人を超える外国人が住民登録し、定住しておるのでございますし、また今申し上げましたようなイベントを含めまして、年間二、三万人の外国の観光客が入り込んでくるのでございます。 お聞きするところによりますと、消防本部では、職員が作成した「救急活動・実用英会話集」を救急車に常備いたしまして、また職員の英会話講座も自主的に開催され、救急医療に対応されておるというふうに伺っておるわけでございます。国際文化観光都市を目指す以上は、このような外国人に対する日常的な医療サービス体制の整備充実、救急医療体制の整備は、大変重要な課題と言えるのでございます。 以上、いろいろな角度から、病院事業につきましての課題を提起させていただきましたけれども、この際、水谷市長から、地域総合医療サービス体制のあり方と公共医療機関の位置づけにつきまして、今後どう展開されるお考えなのかをお聞きしたいと思います。 加えまして、公共医療機関としての病院事業の中長期的視点に立っての財政収支見通しを含めまして、病院経営のあるべき姿を新たな視点から分析、御提示いただきたいと思うのでございます。 次に、水道事業の長期展望と市民負担の問題につきましてお聞きしたいと思います。 水道事業会計につきましては、南勢水道からの受水、安定的給水のための第四次拡張事業などに伴いまして、平成二年度において平均一三・八%の料金値上げを行ったところでありますけれども、有収率の向上への努力などを含めまして、単年度収益的収支で二億二千万円強の純利益を計上できましたことは、これまた関係者の努力に敬意を表しておきたいものでございます。 先ほども申し上げましたように、伊勢市は、当面する各種イベント、さらには駅前再開発、朝熊山麓開発の推進等、大事業を控えております。加えまして、南勢水道からの受水枠の増加など、水道事業の抱える課題は山積しておりまして、事業の拡張に伴う事業費の増加など、水道会計は一層厳しさを増していると言えます。 蛇口をひねれば、いつでもきれいなおいしい水が出てくるということになれてしまいました私たち伊勢の市民にとりましては、ことし春から夏にかけましての沖縄県における深刻な水不足や、近くは愛知県や首都圏の水がめの干上がった状況をテレビ報道で見せられるときに、自分たちが水の心配をすることなく生活できることのありがたさを痛感するものでございます。このことは、長期的に安定的に給水を可能とする先行的な事業の推進があってこそと理解するものでございます。 しかしながら、これら事業に係る経費の増加を単に水道料金に賦課して市民の負担に頼ることは、市民生活を守るという視点で、簡単に容認できるものではございません。水道事業の有収率の向上への努力は多としますが、監査所見でも触れられておりますように、二年度におきましても、県下の元年度の平均八一・五%を下回る七八%にとどまっておるのでございまして、この有収率のさらなるアップへの努力と、諸経費の節約など、採算性の追求が求められていますのも事実でありまして、一層の経営努力を望むものであります。 この際、中長期的視点に立ちまして、水道事業の展望と市民負担のあり方につきまして、市長のお考えをお聞きしておきたいと思います。 最後に、明年四月に二期八年の一つの区切りを迎えられます水谷市長に、大変ぶしつけな質問かとは思いますけれども、この際あえて御質問させていただきますので、市長から明確なお考えをお聞かせいただきたいと思います。 その内容は、今御質問申し上げました事項に関連いたしまして、国際化、高度情報化、高技術化、高齢化と言われる社会情勢の変化の中で、この時代の変化に対応する公営企業の運営のあり方につきまして、また二十一世紀へ向けての伊勢のまちづくり、さらには第四期伊勢市総合計画の具体化など、活力と潤いのあるまちづくり、若者が定住し、子供からお年寄りまで安心して暮らせる伊勢市づくりに向けた、今後取り組まれます水谷市長の市政運営の基本姿勢と決意のほどをお聞きしたいというのが十万五千伊勢市民の率直な気持ちであろうと思います。この際、市長の政治信条を含めまして、明確にお答えいただきたいと考えます。 以上で壇上からの質問を終わらせていただきます。答弁の内容によりまして、自席からの再質問をお許しいただきたいということを申し上げ、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(中山一幸君) ……市長 ◎市長(水谷光男君) 大西議員のお尋ねにお答えいたします。 まず、御質問の地域総合医療サービス体制のあり方につきましては、医療供給体制のことを御指摘されたと存じますが、県におきましても、南勢・志摩地域保健医療計画が策定されておりますけれども、これからの地域医療の供給体制は、高度な科学技術を駆使しました機器設備を備えて、常に最先端の医療を目指すことが必要だと考えております。 しかし同時に、医学、医療は、サイエンスだけでなく、ハート、人間の心が必要ですから、そうした面につきましても、常に患者さんの身近にいられる診療所の先生が役割を分担していただいて、共同して市民のため、医療サービスに尽くすことが大切だと存じます。ややもいたしますれば、人間の心を忘れがちの社会ですが、特に病気にかかられ、心悩んでおられる患者さんに接するだけに、そこはやはり御専門の開業医の先生方にお任せをし、重症の患者さんや高度医療の必要な患者さんには、総合病院での医療を受け、病院と開業医さんが分担し合って、患者さんのために連携協力することが、市民皆さんのニーズにこたえていく道だと考えております。 また、総合病院の医療の任務分担などにつきましては、それぞれの医療機関の規模、診療機構など、病院の特殊性がございますので、難しい問題もございますけれども、関係皆さんの御意見を十分尊重し、検討してまいりたいと考えております。 次に、公共医療機関の位置づけについてでございます。自治体病院は、地域住民のニーズに基づきまして、医学、医術の進歩に対応した適正な医療を供給することを本旨といたしまして、一般医療のほか、公的医療機関でなければ対応することが困難な高度な医療、及び救急医療などの不採算医療を担当し、さらには近年の長寿社会に対応した老人医療を推進するなどしまして、地域に欠けている機能を補てんし、地域医療の確保と医療水準の向上に努めていることであります。 しかし、自治体病院をめぐる医療環境は、御指摘のように大変厳しい状況下にございます。今後の経営は、特に財政の安定対策を最重点といたしまして、充実、強化する努力を続けてまいる考えでございます。 また、当市は、国際文化観光都市として、外国の方々への医療提供についての対応もしばしば起こっておりますが、医師が外国人との治療上の会話につきましては、ある程度対応できておりますけれども、英語の案内板など、外国人の方に不安、御不便をおかけすることのないように、十分その対応も急いでまいりたいと考えております。 次に、水道事業の長期的展望と市民負担についてのお尋ねにお答えします。 県営南勢水道用水供給事業からの受水によります水資源の確保を図り、給水の平均化に向けて簡易水道の上水道への統合と安定給水及び有収率の向上のため、昭和六十年度から七カ年の継続事業をお認めいただきました第四次拡張事業第二期工事も順調に進んでまいりまして、本年度をもちまして完工する運びとなります。本年度の主な事業といたしましては、県営南勢水道からの受水枠の増量に備えまして、楠部地内に三千トンの給水池の築造をしますのと、宮川大橋に配水本管を架設いたしまして、北部地区と南部地区とを結び、安定給水に努めるものでございます。今後は、伊勢・二見・鳥羽ライン等の建設に合わせまして、配水管網の整備を行い、祝祭博を初め各種のイベント、朝熊山麓開発整備及び地域開発の水需要にこたえてまいる考えでございます。 中長期的な展望といたしましては、これら配水管網の整備等が完了しました後におきまして、伊勢市の全給水区域を見直し、企業の進出、または地域の発展に備え、信頼とゆとりのある高水準の水道を目指し、整備をしてまいりたいと考えております。 市民負担の問題につきましては、御指摘もございましたように、昨年水道料金の改定をさせていただきましたために今回黒字経営となっているのでございまして、あくまでも市民負担の軽減化を図りながら、公営企業としての水道事業のあるべき姿に着目をし、取り組んでまいりたいと考えております。今後とも南勢水道からの受水費の軽減を県に強く働きかけますとともに、水道事業の運営に当たりましては、独立採算制を堅持して、経費の節減はもとより、公共性と経済性の調和を図り、合理的な運営になお一層努力いたす所存でございますので、御理解を賜りたいと存じます。 次に、国際化、高度情報化、高技術化、高齢化の中での公営企業の運営、及び市政全般についての市長の基本姿勢のお尋ねについてお答えいたします。 地方公共団体の経営いたします企業は、公共の福祉の増進を図ることを第一義とすることは当然ですが、当市におきましては、病院事業と水道事業の二企業でございます。 まず、病院事業におきましては、さきにお答えいたしましたように、公立病院としての役割に十分心がけ、開業医と総合病院の緊密な連携を図りながら、機能的役割を果たし、地域住民の健康管理、高度な医療提供、そして御指摘のように、心の触れ合う治療に心がけ、安心し、信頼される病院運営に努めてまいりたいと存じます。 また、水道事業におきましては、市民に命の水を供給するといった責任感を持ちまして、安全で衛生的で安価な生活用水を、不自由なく安定的に市民に供給し、かつ地方公営企業としての経営の安定化に努めてまいりたいと存じます。 今後とも当市におきます両企業の経営基盤を強化いたしまして、市民、住民から喜ばれる、信頼される経営を続けてまいりたいと存じますので、御理解賜りたいと存じます。 さて、今後取り組む市政運営の基本姿勢と決意のお尋ねにお答えいたします。 御承知のように、私はさきの市長選挙で、市民皆さんの圧倒的な御支持をいただきまして、引き続き二期目の市政を担う光栄に浴させていただきましてから、はや三年有余が過ぎ、来春その任期を終えることになります。この間、公約実現のため、一日一日を懸命の努力を続けてまいりましたので、任期のことを考えるいとまさえなく、今日に至りました。全く「光陰矢のごとし」でございます。 さて、私は市長に就任以来終始一貫、初心忘れず、市民の皆さんとともに歩む、清潔、公正な市政を基本姿勢といたしまして、「活力と経済の発展するまちづくり」、「安全、快適、便利なまちづくり」、「心の通う福祉のまちづくり」、「教育文化の高まるまちづくり」の四本の柱を掲げまして、これが実現のため、各種施策を積極的に推進してまいりました。おかげをもちまして、公約した主なものは、あるものは完成させ、軌道に乗せ、あるものは方向づけをするなど、着実に進めてまいることができました。これもひとえに市議会の皆さん、市民各位の温かい御理解、御協力のたまものでございまして、深く感謝申し上げているところでございます。 しかしながら、来し方を省み、これからの伊勢市百年の大計に思いをいたしますとき、「日暮れて道なお遠し」の感を覚え、責任の重大さを痛感するのでございます。ましてや、今伊勢市は、時代の大きな変革の流れの中、あすの飛躍のために解決を急がねばならない、またやらねばならない重要課題、緊急事業が山積しております。当面の大きな課題を見ましても、公約してまいりました平成五年の御遷宮を軸にしての来年の世界タートルマラソン伊勢大会の開催、平成六年の世界祝祭博の開催など、国内的、国際的イベントが相次ぎ、またさらには国際リゾート三重サンベルトゾーンなど、時代的要請が大きくクローズアップされているときであります。 したがいまして、これらの大事業を立派に成功させ、伊勢市はもちろん、南勢地方の活性化を促進するためにも、何としてもこの千載一遇の好機をとらえ、近畿自動車道伊勢線、伊勢・二見・鳥羽ラインの建設、国道二十三号線の四車線化、伊勢市を取り巻く幹線道路の新設、改良整備など、道路網を初め各種公共事業を積極的に推進してまいることは、焦眉の急務であります。また、議会の御承認をいただきました二十一世紀を展望した第四期総合計画を着実に推進しなければなりませんが、中でも、伊勢市各地域のつり合いのとれた開発と振興、厳しい局面に立つ農林漁業の振興、商工業の近代化の推進、若者の定住のための企業誘致、一方では、高齢化社会に対応した老人福祉対策、恵まれない方々への福祉の充実や看護対策、浸水・排水対策とともに、下水道整備の推進など、生活環境の整備、さらには余暇時代と豊かな生活のための教育、文化、スポーツの振興、生涯学習施設の充実など、早急に進めてまいらなければなりません。 このように、言葉をかえて申すならば、これからの四年間こそ、まさに伊勢市の命運を左右する重大な時期にありますだけに、これまで公約し、これら重要諸問題に懸命に取り組み、推進してまいりました私といたしましては、これらの完成と基盤づくりの責任を痛感しているところでございます。 このようなとき、市民の各方面の皆様から、次期市長選出馬への御要請と御推薦を相次ぎいただいております。身に余る光栄と、深く感謝申しますとともに、身の引き締まるのを覚えるのでございます。この上は、皆さんの御厚情と御期待におこたえすることが、私に課せられた責任、使命であると自覚し、これまで二期八年間働かせていただきました経験と実績を生かし、また議会の皆さん、市民各位の御指導をいただきながら、渾身の努力を尽くし、この山積する重要事業を乗り越え、夢と希望の持てる、魅力ある伊勢のまちづくりに邁進してまいりたいと決意しております。何とぞ議会の皆様方、よろしく御指導のほどをお願い申し上げます。 以上で、御質問にお答えいたします。 ○議長(中山一幸君) ……十番大西君 ◆十番(大西正孝君) ただいま、私の質問に対しまして市長から、それぞれの質問項目につきまして市長のお考え方をお聞きしたわけでございます。この後、病院事業会計につきましては、先輩中西 薫議員が御質問されますし、また水道事業会計等の議案につきましては、関係常任委員会等でも審査の機会が残っておりますので、その場で十分御質疑をさせていただくということを含めまして、先ほど市長から当面する市政運営に当たります力強い決意のほどをお伺いいたしましたので、あえてこの席では市長に対しまして、市民の期待を裏切ることのないようにぜひ頑張っていただきたいということだけを申し上げまして、関係常任委員会での質疑を展開させていただくことを申し上げ、質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(中山一幸君) ……次に、三十一番中西 薫君 ◆三十一番(中西薫君) 議長のお許しをいただきましたので、私から赤字の要因と経営の健全化の方策について、こういうことについてお尋ねをいたしたいと思います。 私は、ここ数カ月の間に、市民の方々といろいろ接触する機会がありまして、伊勢病院の問題点等につきましても若干聞かれたことがあります。また、医療に従事しているかつてのOBの方々、自治体病院の院長さん、あるいは公的医療機関の方々等にもお会いしまして、医療の現状から、伊勢病院はどうなっているんだと、こういうふうなお話もありまして、いろいろな御意見等も拝聴してまいりました。言うなれば、伊勢病院の将来の問題、今大西議員が御質問されましたが、そして現実にあらわれている市民の要望、こういうものもありまして、これから私どもも議会において対処していく問題もあるように思ったところでございます。 今回、私は御質問を申し上げるわけでございますけれども、既に今日まで各議員がいろいろな角度から当局に御質問を申し上げていらっしゃいます。何も新しい問題ではありません。私から特殊な問題を申し上げようと、こういう気持ちもありませんが、いずれにいたしましても、先ほどのお話ではありませんけれども、今回の経営の悪化というものは、これを見過ごしていくわけにはまいりません。二億四千二百三十三万円、こういうことが出た、こういうことにつきましては、市民が特別に三億円も負担をしておる、そういう観点からするならば、これは我々としては留意すべき重大な問題である、こういうふうに私は思っております。 昨年の九月におきましても、そういう観点から浅沼議員が指摘をされました。私から、この中身については、このほかに申し上げることがございません。ただ、この現象につきましてお聞きをいたしたいと、こういうふうに考えておるところでございます。 そこで、昨年の平成二年の三月五日の議事録を見てまいりました。次のようなことを黒野助役が提案をされております。「平成二年度伊勢市病院事業特別会計予算につきまして、補足の説明を申し上げます。第二条には業務の予定量がございますが、年間の患者数は、入院で十二万七千七百五十人、外来では二十四万九千五十人といたしまして、一日平均患者数を、入院で三百五十人、外来で八百五十人を予定しております」と、こういうふうに書いてありまして、「そして、この収益、収支におきましては、入院では二十九億三百十一万八千円、外来においては二十一億六千三百二十四万八千円を計上しております。そのうち、四月から一%の医療費の値上げ、改定が予定されておりますので、この改定見込み分を含んだものでございます」、こういうふうに書いてあります。そして最後に、「収益的収支におきましては、二千三百四十三万三千円の単年度利益を生ずる見込みとなり、平成二年度における累積欠損は九億五千四百八十七万九千円になる見込みである」、こういうふうな御提案がございました。この予算から見ますと、決算の結果は、先ほど申し上げましたような二億四千二百三十三万円、こういうふうな結果が生まれたわけでございます。 私、そもそもこの特別会計予算、当時の助役の説明を読んでみまして、初めて、公営企業法によるところの立派な予算であったと、こういうふうに高く評価をいたしておるところであります。なぜなら、病院は、公営企業法にのっとって提出をしなければならぬ義務があります。今日まで医療費値上げが数度あったわけでありますけれども、初めてここに出してきたと、こういうことがありまして、私は忠実なる予算であったと思います。しかし、このような結末になったのでありますから、いずれにしてもこの赤字要因はどこにあったのか、患者の数も伸びたし、入院はもちろんのこと、外来も伸びたんだと。しかしながら、結果としては残念ながら赤字になった、こういうことであります。したがって、この要因はどこから来たのかということは重要な問題であると思います。当局のお考えをお聞きしたいと思います。 次は、経営健全化の方策についてであります。これにつきましては、赤字要因がはっきりし次第、私からも御要望申し上げようと、こういうふうに思っておったわけでございますが、時間の関係上、私なりの考えを述べまして、当局の御意見を賜りたいと、かように存じます。 先ほど申し上げましたように、浅沼議員から、昨年の九月の決算につきまして、黒字ではあるけれども、現在の状況、そして将来の展望につきまして御意見がありました。私は、全面的に賛成であります。そして、この質問の内容につきましても高く評価をいたしたいと思います。もちろん、我々といたしましても、それをカバーするような問題もありますけれども、私なりに経営の健全化の方策と申しましょうか、若干考えておるところを申し上げまして、この際当局の御見解を承りたいと、かように思います。 病院の収入というのは、御案内のとおり診療報酬が九〇%から九五%ぐらいまでは、この中に決定的な要素を含んでおると、こういうふうに考えております。これによりまして、いわゆる黒字になるか赤字になるかと、こういうことが決定的な要素を持つものだと考えております。今日、病院経営の悪化が私どもの耳に入りますけれども、来年度は診療報酬の改定が予定されておるようであります。しかも、病院協会、医師会等も出しておるんだと思いますけれども、病院協会初め保険医協会等々が大幅な値上げを要望されておるようでありまして、今中央でいろいろな論議をされておられるようであります。もちろんこの中におきまして、最近社会問題化しておりますところの看護婦不足の問題につきまして、この面での医療費の値上げも含んだ勧告がなされるように漏れ承っておりますけれども、これは大変好ましいことであると、こういうふうに考えておりますが、いずれにいたしましても、来年度の改定期におきましては、我々といたしましても、診療報酬の引き上げが大幅にあることを望んでおる一人でありますが、当局といたしましては、どのようなお考えを持っておられるのか、まず冒頭にお尋ねをしておきたいと思います。 次に、室料の問題であります。部屋の問題につきましては、いろいろありまして、一人部屋、二人部屋、こういうのがありまして、それぞれ値段が分かれておるようでありますが、開設以来そのままになっておるようであります。そして、市民のニーズも、個室を望むような傾向がありまして、これは豊かになった証拠でもありましょうし、疾病構造の変化に伴いましてそういう要望が多いと、こういうことを私どもはしばしば聞くわけでございますが、これも昨年の特別委員会か何かであったと思います。私の記憶では、森本議員から指摘されておりますけれども、この室料の差額が十年以上そのままになっております。これなんかの見直しもすべき時期に来ておるんじゃないか。他の病院では公的医療機関では見直しもやっておりますけれども、そういう時期に来ておるんじゃないか、こういうふうに思いますが、いかがなものでありましょうか。 次に、高齢化社会を迎えまして、先ほど申し上げましたように、看護婦の不足が国民医療に深刻な問題を投げかけております。当局におかれましても、委員会等におきまして、看護婦の不足が言われ、我々の要望も、看護婦がいないからできないんだと、こういうふうな御答弁もしばしば耳にするわけでありますが、医師、看護婦、これらの重要な職務の中で、今日看護婦対策が一番重要な問題になっておるようであります。伊勢市民病院の状況は一体どうなっておるのか、それに対する対策をどうしておられるか、この際承っておきたいと思います。 なお、この秋には看護婦対策といたしまして、行政職より上回る、一〇%程度プラスの人事院勧告が出ましたけれども、そういうような給与対策ばかりでなくして、労働条件についてどのようなお考えを持っておられるか、この際詳細に承りたいと思います。 第二は、問題になっておりました消費税の問題であります。このたび県会におかれましても、いわゆる新生児介護料、お産をした場合に新生児介護料というのを取っておったようであります。我が伊勢病院につきましては、いわゆるお産という形で、幅が広い形で消費税をいただいておったようでありますが、今回国会におきまして、政府はもちろんのこと、全会一致で決めまして、そして十月一日から、お産に対する消費税は廃止しようと、こういうことに法律が改正された模様であります。そして、県会におきましては、ただいま申し上げましたように、この補正の中で、廃止をすると、こういうことを言われておりますが、伊勢病院はどういうふうなことになっておられるのでありましょうか。十月一日はすぐ目の前に来ておりますから、その中身について当局の御見解を承っておきたいと思います。 最後になりましたが、最近病院汚職を契機にいたしまして、物の購入につきましていろいろな問題が出ておるようでありまして、特に高額医療機器等に発しまして、浅沼議員からそのチェックの方法、そういうものをお尋ねになられたようであります。この点につきましては、特別委員会等でも相当詳細にわたって御発言がありましたが、まだしっかりした回答が得られないまま、下がられたように私は記憶いたしております。豊橋の市民病院でも、薬剤の購入に当たってそういう問題がありました。我々といたしましても、この問題については心すべき問題であると思います。 最近、津市の総務部長の問題が新聞をにぎわせましたけれども、社会の風潮の中から、そういう誘惑のある問題がいろいろあります。私は、この際、未然に防ぐために、物品購入のチェック機能を強化しなければならぬ、こういうふうに思いますが、当局としてどのようなお考えを持っているか、この際明確にしていただきたいと思います。 以上、数点にわたりまして赤字の要因と経営健全化の方策について若干述べさせていただきましたが、わかりやすい御回答をいただきたいと、かように存じます。 どうもありがとうございました。 ○議長(中山一幸君) ……市長 ◎市長(水谷光男君) 中西議員の御質問にお答えいたします。 病院経営に一家言をお持ちの先生から的確な御指摘をいただいたことを感謝申し上げております。平成二年度病院事業特別会計決算につきましては、本会議におきましても御説明申し上げましたように、残念ながら二億四千余万円の単年度損失を生じました。先生御指摘いただきましたように、病院の診療報酬は経営の基盤をなすものでございまして、病院の収益の九五%が診療報酬によるものでございます。また、御指摘のように、以前御説明申しました病院診断報告と異なりました決算が出ましたことにつきまして、甚だ遺憾に存じております。患者数は、入院、外来ともふえておるのに赤字が出た要因を確かめるべきであるとの御意見を伺いましたが、先ほど大西議員の御指摘もいただいたところでございます。 平成二年度は、四月に医療費の改定がありました。約三・七%でございましたが、大幅な薬価基準の引き下げ、マイナス七・二%ほどでございましたが、大幅な薬価基準の引き下げによりまして、前年度対比実質マイナス改定となりまして、予定収益を上げられなかったこと、また一方、御指摘いただきましたように、費用面におきまして、人事院勧告による給与費の改定と退職者の予定外の増加によりまして、一三%の大幅な伸び率となり、単年度収支に欠損を生じたのでございます。したがいまして、私ども病院、各種団体は、医療費を大幅緊急是正されるように、厚生省に強く要望いたしておるところでございます。 経営改善といたしましては、昨年よりベッドの回転をよくして、市民のニーズにおこたえをして、また経営の改善を図るために、結核病床の転換を図ったところでございます。また、でき得る事業は業務委託して、経費の節減はもとより、材料、物品仕入れ等、最善の経営努力を続けておりますが、さらに御指摘のように、経営にメスを入れ、その改善を図るは当然、職員一致団結し、患者サービスの向上にも努めるよう指示いたしておるところでございます。 また、御指摘いただきました室料につきましては、長い間据え置きになっておりますが、室料差額の改定につきましては、患者負担増に直接つながるものでございますので、他の施設の状況その他を勘案し、十分検討していきたいと考えております。 次に、看護婦不足対策についてのお尋ねにお答えをいたします。御指摘のように、看護婦はこの先も需要がますます高まるばかりの状況にあると思います。就業意欲のある看護婦がなぜやめていくのかが問題でございまして、病院といたしましても、看護婦確保に努めており、公募採用、欠員補充の確保には、高看のみではございますが、一定期間試用し、その都度試験採用の方法もとっておるところでございます。また、これからの見込みといたしましては、看護専門学校へ一学年五名の委託学生制度により、奨学金制度も取り入れました。また、県に対し、看護婦養成施設の増設も強く要望いたしておるところでございます。辞職の主な理由となります労働強化、職場環境の整備等々、待遇改善を図ることにも意を尽くしてまいりたいと考えております。 次に、消費税に絡みましての御質問にお答えをいたします。御指摘のように、幅広い形で消費税の転嫁がなされておりましたが、このたび改定されまして、十月改定予定の分娩費に対する消費税廃止につきましては、十分周知徹底を図って対応していきたいと考えておるところでございます。 最後に、最近病院を初め公務員の汚職が各地で起こっておることは、まことに残念、遺憾に存じます。私ども公務員としては当然のことですけれども、他山の石とするのでなくして、自分自身の問題として、また「李下に冠を正さず」の心を持ちまして、私はもちろん、全職員心を引き締めまして、市民皆さんの御期待を裏切ることのないように、さらに決意を新たにして取り組んでまいりますので、御理解をいただきたいと思います。 中西議員の御質問にお答えいたしました。 ○議長(中山一幸君) 十分間休憩いたします。     (休憩午前十 時五十八分)     (再開午前十一時 十二分) ○議長(中山一幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ……三十一番中西 薫君 ◆三十一番(中西薫君) 市長から、詳細にわたりまして御答弁いただきまして、了解をいたしたいと思いますが、いずれにいたしましても、現実的な問題といたしましては、努力をいたしましても、このような見込み違いをしたと。ある意味においては甘さがあったんではないかというような裏返しも言えるわけなんですけれども、大変御努力をしていただいておるようであります。 しかしながら、こういう環境の厳しい中で、当然経営をやっていかなければならぬのですから、単に医師ばかりが一生懸命でやれと、こういうことでは私は、収入にもつながらないのではないかと、こういうふうに思います。現状の置かれている役割、あるいは経営の内容の問題等を職員が認識されまして、そして病院の風通しをよくする、各科ばらばらでなくして、風通しをよくする。そして、健全財政を行えるような職員の協力を得られるような空気をつくっていかなければならぬと思います。これがまず一番重要な要点ではないかと思います。 次に、診療報酬の問題でありますけれども、これは単に医療団体の問題でなくして、行政としてもひとつ国に強力な運動をしていただくと、こういうことを要望いたしていきたいと思います。 また、議長さんにもお願いいたしたいと思いますが、公的医療機関の窮状の中から、ひとつ議長さんの政治力を発揮されまして、この方面の運動をしていただきたいということも、この際ひとつ要望しておきたいと思います。 それから、室料差額の問題でございますけれども、自主的に自由診療と室料ぐらいは本当の決められる問題であると、こう思っております。十年もたったのでありますから、豊かな人だけが入れるような形の室料でありますから、もう見直すべき段階に来ておるのではないか。特に、伊勢病院の性格からいたしまして、市民は五割とちょっと、五割四分ぐらいしか伊勢病院へ行きませんから、あとは鳥羽とか二見とか志摩とかいう方々であります。そういう人たちに、福祉という観点からのみで、逆に市財政から補てんをすると、こういうことにつきましてはいかがなものかと、こういうふうな考えをも持っておりますので、私は見直しすべきであると、こういうふうな見解をとっております。御答弁は要りませんけれども、御検討願いたいということを申し上げておきたいと思います。 それから、看護婦対策でありますけれども、これは市長の御答弁で、これも了といたしますけれども、いずれにいたしましても、最近の風潮は、いわゆる3Kと申しますか、きつい、汚い、危険、そういうような風潮がありまして、若い人も退職をしていくということをしばしば耳にいたすわけであります。労働環境の整備はもちろんのこと、給与もあわせて検討する時代に来ておるということは、間違いないと思います。したがって、その方面の、これも検討していただいて、看護婦がいないのでできないんだというような御答弁のないようにひとつしていただきたいと思います。 次に、消費税の問題に絡んで、新生児管理保育料、これは昨年も三重県婦人科で協定されましたので、若干値上げはされておりますけれども、これなんかも、PRの時代でありますから、伊勢市が率先して十月一日から値下げをするんだと、言うなれば消費税を廃止するんだということをPRするべきだと思うんです。公的医療機関は宣伝はいけませんけれども、こういうものは市民に知らせる、こういう形をとるべきであろうかと思います。県なんかも、そういうふうな形で条例改正ということがなされ、補正も出しておるんですから、伊勢市もそういうふうにあるべきであると私は考えますので、再考を願いたいと思います。 それから、病院汚職というのがいろいろ問題になっておるということを私は申し上げました。物品購入に関して、横浜市においては、これを機にいろいろな方策を練っておられるようであります。したがって、単に金額のみならず、管理体制をチェックできるようなものを検討していった方が、個人的には、「あの人はこんなことをする人じゃなかったじゃないか」ということがすべてどこでも言われておる。そういう人たちが落とし穴に落ちるということを防ぐためにも、僕はこの際やった方がいいんじゃないかと、こういうふうに思いますので、これもひとつ御検討してください。 最後になりましたが、私、市長さんは、先ほどの御答弁の中で、三師会等にも大変御理解が深いようであります。その評価は高いようでありますけれども、最近高額医療の問題で、体外衝撃波結石破砕装置、これ略語で、英語で言うとまたしかられますから、そのまま書いてきましたんですけれども、これを三重県はいわゆる地域医療という形で、北勢、中勢、南勢と、こういうふうに分けてやっておるようであります。今回伊勢病院がこの問題でやられて、許可がおりられるような形になったようです。これは、他の病院は当分の間この装置を置くことはできません。これは大変いいことでありまして、この功績は、事務長さんかどなたか知りませんけれども、私は高く評価したいと思うわけです。尿管結石等を、手術をしなくても六割ぐらいは済むんじゃないかと、こういうふうに思いますが、これは保険が伊勢病院だけ通用する、そういうことでありまして、この際ひとつ御紹介かたがた、いいこともあるということだけを申し上げておきたいと思います。 いずれにいたしましても、経営環境というものは非常に厳しいことがあります。それで、私はこういうふうなことを、これは自治省の方が書いた本を持ってまいりまして、コピーしてきましたが、ここに書いてあることは、浅沼さんがほとんど指摘をされておりますので、多くは申し上げませんけれども、公立病院の経営が悪い原因として、経営環境に起因する問題、それから経営体質と、二つに分けておられるようであります。したがって、この二つの面から起こるもの、今も診療所と病院との矛盾した問題もありますし、これから第一次、第二次、第三次というものの連携もしていかなければならぬ、こういう中でありますけれども、みずからの体質の問題からの問題と、それからどうしても公的医療機関として縛られている問題と、こういうものがありますから、ひとつこの二つの面からありますけれども、この地域に適切であるというようなことをみずからお考えになって、自立自助、そういう形で一遍検討をやっていただきたいと思います。我々もまた、議会においても協力をしていかなければならぬと、こういうふうに考えております。 最後になりましたが、先ほど申し上げましたように、伊勢病院を取り巻くところの環境というものは非常に厳しゅうございます。どうか伊勢病院の職員の風通しをよくすると同時に、一致団結されまして、この危機を突破していただきたいということを要望いたしまして、私からの質問を終わりたいと思います。 どうもありがとうございました。 ○議長(中山一幸君) 以上で、発言通告者による質疑は終わったのでありますが、他に御発言はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 他に御発言もないようでありますので、お諮りいたします。 上程中の議案第五十六号外一件一括につきましては、この程度で質疑を終わり、さらに詳細に審査を願うため、関係常任委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御異議なしと認めます。さよう決定いたしました。 参与が交代いたしますので、しばらくお待ちください。     (当局参与交代) ○議長(中山一幸君) 日程第二、「議案第五十八号平成三年度伊勢市一般会計補正予算(第一号)」外七件一括を議題といたします。 質疑に入ります。 発言通告が参っておりますので、順次許可することにいたします。……それでは、十六番馬瀬君 ◆十六番(馬瀬昌之君) 短かった夏も終わり、朝夕の涼しさに秋の気配を感ずるようになりました。湾岸戦争を初めソ連の政変と、鉄壁を誇ったソ連共産党の解体など、世界の歴史的な大きなうねりの中に、二十一世紀を目前に、自由を求める人間主義の大衆の力が歴史の逆転を阻止しました。別の意味の暑い夏でありました。 議長のお許しを得まして、議案第五十八号にかかわる四点につきまして質問させていただきます。 先ほど水谷市長は、引き続き市政を担当されるとの強い決意のほどを表明されました。我が伊勢市にとっても、平成四年から六年にかけて開催されるビッグイベントは、伊勢市の二十一世紀を予想する、まさにターニングポイントであります。水谷市長は常々、市政を推進するに四つの柱を掲げて、すなわち、活力ある経済の発展するまちづくり、安全、快適、便利なまちづくり、心の通う福祉のまちづくり、教育、文化を高めるまちづくり、第四期総合計画に沿って、均衡ある発展と振興、生活環境の整備、勢田川の浄化のための市全域の排水処理計画を策定し、浸水、排水対策を強化すると公約されていました。 初めに、市街地の浸水、排水対策についてお尋ねいたします。 昭和五十二年に立てた基本計画に基づいて、大湊地域、北部、中部、南部、特に中部幹線の排水路の整備が年次的に実施されていますが、なお市民の皆様には、浸水への不安を解消していないのが現実であります。特に船江地区の御薗村との隣接する団地などでは、激しい雨が降ると、すぐ浸水騒ぎとなります。勢田川右岸の黒瀬、古市幹線の流末である黒瀬神久あたりも、たびたび浸水の被害に遭っております。その他、宮川町柏地域を初め、市内の各所に常に浸水地域があります。昨年の台風のときも、伊勢市の玄関口である宇治山田駅の浸水騒ぎがNHKの全国ネットで放映された経緯もあって、宇治山田周辺の十三ヘクタールの浸水対策の一環として、平成三年より岩渕都市幹線排水路のポンプ場が建設されるようになりました。何といっても、基本計画を立ててから長い年月と、市内の住環境も大きく変化しております。現在の実態に即した基本計画を抜本的に見直し、新しい浸水、排水対策を進めるお考えはないのか、市長の御見解をお伺いいたします。 次に、都市基盤整備の見地から、市の幹線道路についてお尋ねいたします。 ビッグイベントの開催を控えて、伊勢自動車道、伊勢・二見・鳥羽ライン、国道二十三号の整備の見通しがついてきましたが、アクセスとしての都市計画道路八日市場宮川堤線など十一路線、市道においても、宮本一号線など三十一路線の整備と市の均衡ある発展のために、特に市内の西部からの導入路線の整備が必要であります。先日新聞発表がありました伊勢南北幹線道路、坂社豊浜線と秋葉山高向線の県道認定と早期実現について市長の決意のほどをお聞かせいただきたいと思います。 次に、祝祭博のメーン会場となる県立アリーナの基本構想が先日県議会で発表されました。計画によると、名古屋市のレインボーホールに匹敵する規模の完全なる総合体育館となっておりますが、このことについて、伊勢市へ事前にお話があったのか、また市が考えている将来計画の土地利用との整合性についてもいかがなものか、市長の御見解をお尋ねいたします。 最後に、タートルマラソン伊勢大会について。 「世界の仲間と一緒に走ろう」のキャッチフレーズで開催されるこの大会も、あと三百七十日であり、その準備に携わっている関係者の皆様には大変御苦労されていると思いますが、世界と日本全国から多くのランナーが参加する大会であり、コースの選定と受け入れ準備と、市民の多くの方々に御協力をお願いせねばなりません。もっと広くPRをして、国際交流の絶好のチャンスととらえて、ボランティア活動、ホームステイなど、多くの人々に理解と御協力の地域国際交流の推進の輪を広げなければなりません。全世界の友を伊勢市民挙げて歓迎せねばなりません。その点についても、水谷市長のお考えをお聞かせください。 以上四点について御質問申し上げましたけれども、明快なる御決意をお聞かせいただきたいと思います。 壇上において質問は終わりますけれども、答弁のいかんによりましては、自席より再質問させていただきます。ありがとうございました。 ○議長(中山一幸君) ……市長
    ◎市長(水谷光男君) 馬瀬議員のお尋ねにお答えいたします。 まず、都市排水についてのお尋ねからお答えいたします。 本市の市街地は、御承知のように、低地に位置するため、勢田川のはんらんに顕著なように、常に浸水の被害を受けやすいという宿命的な土地条件にあります。市街地の浸水解消を図るため、勢田川の改修を国に強く働きかけるとともに、内水排除に努力をしてまいったところでございます。現在までに、幹線排水路であります北部幹線、中部幹線を都市下水路事業として完了させ、現在大湊第二幹線、岩渕幹線排水路、中部幹線支線水路の整備を進めているところでございます。一方、排水機場の設置につきましても、吹上ポンプ場を初め明神ポンプ場、船江ポンプ場、桜橋ポンプ場等を実施してきたところでございます。 このような整備は、昭和五十二年度策定いたしました雨水基本計画に基づき実施いたしているところでありますが、開発による都市化の進展が著しく、御指摘のような地域があり、市民に大変御迷惑をおかけしていること、大変遺憾に存じております。このため現在、現況に合った効果的な排水路整備を図るために、御薗村の一部を含む勢田川左岸の市街地雨水基本計画の見直しと、古市黒瀬幹線排水路を含む神久排水路の基本計画の策定作業も進めているところでございます。市民が安心、快適に暮らしていただける都市づくりの基盤となる浸水、排水対策には、今後も鋭意努力を続けてまいりますので、御了承賜りたいと存じます。 続きまして、都市計画街路についてのお尋ねにお答えいたします。 御承知のように、伊勢市は、目前に迫りました国内的、国際的イベントに向けまして、伊勢自動車道、伊勢・二見・鳥羽ラインの建設並びに国道二十三号線の整備等、本市の骨格を形成いたします根幹的道路整備が着々と進められているところでございます。今後の道路整備につきましては、この郊外の主要幹線と既成市街地の有機的な接続を図りまして、市街地の活性化と円滑な交通の流れを確保するための交通体系の確立が急務となっております。 このため、私はこれまで伊勢市総合計画に基づき、都市計画道路藤社御薗線、同じく本町宮川堤線、同じく八日市場宮川堤線の整備を完成させますとともに、現在都市計画道路の世木社文庫線、同じく秋葉山高向線、同じく坂社豊浜線の各路線の整備を一生懸命推進しているところであります。 御指摘をいただきました日赤神田線並びに秋葉山高向線につきましても、本年度新規事業として着手をいたしたところであります。 伊勢南北幹線道路と位置づけられます秋葉山高向線は、御薗村の区域が大半でありますことから、御薗村の協力が必至であります。このことにつき、私がじきじきに御薗村当局に協力を求め、合意を得まして、今般着工の運びとなったところであります。本事業の重要性にかんがみまして、過日県、市、御薗村、商工会議所の参加のもと、伊勢南北幹線道路建設促進期成同盟会を設立いたしました。本事業を鋭意推進することはもちろん、早期完成に向けまして、不退転の決意で臨む所存でございますので、御理解いただきたいと存じます。 県立アリーナの件についてのお尋ねにお答えいたします。 十日の毎日新聞に県立アリーナの内容が掲載されました。これについては、事前説明もないということで、強く抗議をいたしたところでございます。十日午後、西村次長、珍道課長が弁明に来庁しました。十一日、担当である県教育委員会体育保健課長が図面を持参し、その内容説明を聞いたところでございます。今日まで市議会で御論議され、また御意見を伺ったことを県に要請してまいりましたが、その内容はおおむね盛り込まれていると存じますが、十七日、世界祝祭博特別委員会をお開きいただくことをお願い申し上げ、御了承いただきましたので、当日御説明することといたしておりますので、御理解のほどをお願い申し上げます。 続きまして、世界祝祭博関係についてのお尋ねにお答えいたします。 世界祝祭博覧会の市民に対するPR対策等についての御質問でございますが、全体的な広報、周知対策につきましては、当然県の博覧会協会において積極的に実施していただけるものと考えております。伊勢市独自の市民への意識づけといいますか、盛り上げ対策、周知広報対策につきましては、当然開催市でございますので、取り組んでいく必要がございます。このため、九月二日には、市内の関係機関、関係団体の代表、市議会の代表の方々にお願いしまして、世界祝祭博覧会伊勢市推進協議会を設置していただきまして、平成六年の祝祭博に向け、市民総参加で取り組むべき体制づくりを行ったところでございます。 市民への広報対策等の具体策としましては、パンフレットによります広報のほか、宣伝看板の作成、「広報いせ」での周知、市内で開催されるイベント等における広報、またイベント用のはっぴも作成してまいりたいと考えております。さらには、各種団体、機関などで発行されます広報物にも、祝祭博のPRを呼びかけてまいりたいと考えております。 いずれにいたしましても、周知、広報を通じて、祝祭博に向け、市民が盛り上がっていただくことが祝祭博成功につながるのでございますので、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、県が建設されますアリーナと朝熊山麓開発事業の整合性についてでございますが、県立アリーナは、祝祭博のメーンホールとしての利用のほか、スポーツレクリエーションに限らず、国際的な文化、産業等の各種イベントや集会などの多目的利用のできるように、また博覧会後の土地利用のグレードアップにつながるよう、強く県に要請しておりますので、よろしく御理解、御協力のほどをお願い申し上げます。 次に、世界タートルマラソン伊勢大会につきましてのお尋ねにお答えいたします。 平成四年より始まる三大イベントの先陣として、その重要性を踏まえ、開催決定以来種々の準備を進めてまいりました。去る七月、国、県、市関係、諸団体の皆さんの御協力を得まして、実行委員会を設立いたしました。その後、運営委員会を設置し、全庁組織で実務面での業務分担を定め、各部会で会合を持ち、細部にわたり検討準備を行っております。 市民の皆様には、「広報いせ」の特集号で紹介するとともに、市役所前の看板、伊勢市駅前のモニュメントにも掲げ、宣伝をいたしております。その他、市民の体育行事を中心にして、各地のマラソン大会、タートルマラソン全国大会等で積極的にPR活動を続けております。また、本年一月に結成されました国際交流推進協議会の御協力をいただきまして、ホームステイ、ボランティア等の準備も進めております。 コースにつきましては、警察との協議も近く調う予定でございますので、正式に近く発表したいと考えております。今後一年間、実施面の具体的な活動、PR活動を積極的に推進し、市民挙げて大会を盛り上げ、成功できますように全力を尽くしてまいる考えでございますので、御理解をお願いいたします。 以上、お答えをいたします。 ○議長(中山一幸君) ……十六番馬瀬君 ◆十六番(馬瀬昌之君) ただいまは、市長から本当に丁寧にお答えをいただきましたので、私の質問の仕方が悪かったのかと、自分自身自戒をしておるわけでございます。 排水路のことにつきましては、今事実現状に合わせた中で策定をしておると言われておるわけですけれども、確かに、いつそういう形ででき上がって、発表されるのか。もちろん発表に対しては、事情があるかと思うわけですけれども、現状では浸水の常襲地域があるので、その点については、市長も新たな決意をされただけに、その辺の不退転の決意を示していただきたいと思います。 それから、都市計画道路については、あと幾多の委員会等でお尋ねをさせていただきますけれども、今現状としては、伊勢市内を通過していく国道としては約二十キロ、県道としては約百九キロ、伊勢市にかかわる県道が通っておるわけでございますけれども、今市長がじきじきに出向いていかれたと言われるぐらいですから、大変期待をさせていただきたいと思っておりますし、これから駅前再開発なんかにもかかわる道路の改良というのはすごくやらなければならんと思うわけです。特に、今市民の方々の中でも、リゾートを含めての中で、南東線の改良、安全対策なんかも、やはり経済圏としての立場の中で、伊勢市は推進方をしていかなければならんと思うわけです。ややもすれば、南西が道がよくなったということの中で、松坂の経済圏に含まれていくような危険性もそこにあるわけでございますので、その辺も踏まえた中で、市長、じきじきに県に出向かれて、その辺の対策もやっていただきたいと思うわけでございます。 それから、県立アリーナのことにつきましては、突然に発表された、これは私たちも市長に、何事も後前、後前となっておるではないかということで、三月議会のときもこのことについて質問させていただきました。そのときの市長の答弁というのは、「これから当然言うべきことはきちっと県に言っていきます」と言っていたにもかかわらず、またこんな形で、この内容は、我々も専門的ではありませんので、本当に今後の山麓開発の中におけるアリーナの存在が果たして今後伊勢市が目指していくあの構想と本当に整合することができるのかという懸念を抱くわけでございます。今後祝祭博の開催に当たっても、ごみの問題とかし尿の問題とか、いろいろと問題があるわけでございますけれども、向こうから通達されるという言い方は語弊があるかもわかりませんけれども、一方的に言われるんじゃなしに、積極的にこちらから問題点は提起して、決して伊勢市の不利にならないように。当然伊勢市といえども、三重県の中にあることは事実であるわけですけれども、その辺について市長、確たる姿勢のもとに、伊勢市民が安心して、その祝祭博を通して伊勢市が大きく発展した、やはり水谷市長さんが三たび市長さんになられるだけのことはあったなと、後々までも言われるようなあれを望みたいと思うわけでございます。 それから、タートルマラソンのことについては、大変関係者の方は今後の国際化の中で、先陣的に取り組んでおられるわけでございますけれども、先ほどの道路改良にも含まれてくるわけですけれども、市内の道路案内標識なんかの設置等についても、親切に、やはり伊勢市は迎えておるんだなというものが御参加いただく方にわかっていただけるような、そういうことに対する手を打っていただきたいと思うんです。 一点お伺いしたいんですけれども、このタートルマラソンについては大体何名ぐらいが伊勢に来られるのかという大体の予想等についても少しお伺いしたいと思います。 ○議長(中山一幸君) ……市長 ◎市長(水谷光男君) 自席からお答えいたします。 まず、排水問題での再度のお答えでございます。見直し作業は本年度中に完了いたしまして、でき上がり次第御報告する予定でございます。 次に、都市計画道路の問題でございます。御指摘をまつまでもなく、本市を取り巻く幹線道路から市内地に入る道路につきましては、大変不十分でございますために、皆さんに大変困難、難渋、御不便をかけておるわけでございます。この原因は、鉄道軌道があるということがありまして、道路と平面交差をしております。これが大きな原因の一つになっておりますが、今回、先ほど御説明しました伊勢南北道路幹線道路の建設に当たりましては、鉄道の下をくぐったり、またいだりするような考え方を取り入れまして、平面交差で難渋することのないように、そういうことも一層心して取り組んでまいりたいと考えております。 次に、県立アリーナのことでございます。御指摘をまつまでもなく、当然私もそのように考えております。「積極的に問題点を提起して県に当たれ」と再度御指摘を受けましたが、当然そのように私やってまいりました。しかし、結果は、ただいま言いましたように、発表する前の協議がなかった。実はあれは正式な発表じゃないんだ、どこかでスクープされたんだ、こういうふうな弁明でございましたが、前、一千万人が三百万人になったときの答弁と一緒でございますので、「ブルータスおまえもか。再度か」と言って、私らは迫ったわけでございますが、しかし、それは問題解決になりません。十分御趣旨を体し、我々も、県がこの博覧会は主導し、計画、立案しておる博覧会でございます。けれども、博覧会の開催の趣旨、会場地が伊勢であるというふうな考え方に立ちますれば、決して他力本願であってはならん、伊勢市で開催してプラスになるためには、伊勢市の考え方をどんどん博覧会協会に申し入れる、この考えで取り組んでおります。現在まで、その点につきまして、十分申し上げたようになっておりませんことにつきましては、強く反省をし、強く県に当たる所存でございますので、御理解をいただきたいと思います。 次に、タートルマラソンについてのお尋ねでございます。何人ぐらい参加かということでございますが、日本のタートル協会本部が海外との、これからこの十月ごろにもドイツの方へ行かれるようでございますけれども、そういうふうにして各国を回って誘致活動をするとは聞いております。我々聞いておりますのは、大体外国人が五、六百人、国内から三、四千人、五千から六千人ぐらいの方が寄るであろうと、こういうふうに聞いておりますけれども、これはあくまでまだ推測の域を出ておりません。約二十カ国、大体四、五百人ぐらいが、過去の経験から考えられる人数でございます。我々といたしましては、でき得る限り多くなるように努力をしていきたいし、本部の方に強くお願いをしておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(中山一幸君) ……十六番馬瀬君 ◆十六番(馬瀬昌之君) 今県に対する姿勢を再度確認させていただいたわけですけれども、確かに伊勢市民は、このことに対して大変期待をしておるし、またこれを一つの起爆剤とせねばならんということを重々腹に持っていただいて、今後とも、特に伊勢市にとってはまたとないチャンスであるだけに、いろいろなものを、水谷市長が先頭を切ってやっていただく。仄聞するところによると、市長は、選挙活動なんかで、どうも席が空が多いということを聞くわけでございますけれども、まず実績をもって、きちっとその実を示していただくことを御要望いたしまして、質問を終わらせていただきます。 ○議長(中山一幸君) それでは、質疑の途中でありますが、昼食のため一時まで休憩いたします。     (休憩午前十一時五十四分)     (再開午後 一時  零分) ○議長(中山一幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 上程中の議案に対する質疑を続けます。……九番中村豊治君 ◆九番(中村豊治君) 議長のお許しをいただきましたので、質問通告書に基づき、「議案第五十八号平成三年度伊勢市一般会計補正予算」外七件一括に関連いたしまして、二点の質問をさせていただきたいと思います。 初めに、移動入浴車購入と寝たきり老人への訪問入浴サービスの充実についてでございます。 先月の新聞で御案内のように、日本人の平均寿命が、男性で七十五・八六歳、女性が八十一・八一歳となり、ともに世界最長寿を保持していることが発表されたのでございます。厚生省では、男女ともまだこの寿命が延びると見ており、豊かさに支えられた長寿国日本は、当分揺るぎそうにないことが報道されておりました。 このように、国民の平均寿命がますます延びる中で、私たちの伊勢市でも、高齢者比率が一五%を超えようとしております。高齢化は大変な勢いで今日進んでおるわけでございます。それに伴いまして、寝たきり老人の数も年々増加をしているのが、私たち周辺の実態ではなかろうかと思います。 そこで、今回私は、寝たきり老人への訪問入浴サービスにつき、現在社会福祉協議会の皆様方に大変な御苦労をおかけしておりまして、一カ月六十名以上の寝たきり老人の家庭にお邪魔いたしまして、入浴をさせていただいております。このことは、本人はもとより、家族の皆様方から大きな好評をいただいており、改めて感謝を申し上げたいと思うのであります。 しかしながら、この移動入浴車による入浴サービスにつきましては、御案内のように、月一回が今日の状況でありまして、特に暑い夏場におきましては、この月一回では本当に気の毒な状態であるというぐあいに思うのであります。せめて月二回の入浴サービスの増加を大変多くの方が希望しておるのが今日の実態ではなかろうかと思います。 そこで、現在の伊勢市のこの状況を見てみた場合、移動用入浴車につきましては一台のみでありまして、その一台を最大限に活用しましても、月一回が入浴サービスの限度であると、このように伺っております。しかしながら、この強く要望の出ております回数増加に対しまして、この一台の入浴車ではかなり厳しいのではないかというぐあいに言われておるところでございます。 今回、御案内のように、一般会計補正予算へ篤志家の方よりいただいた寄附金を財源といたしまして、移動入浴車一台購入費六百九十四万七千円が提示されておるわけでございます。この寄附金によりまして、移動入浴車の購入ができ、二台目が確保できると、こういうわけでございます。この二台目が確保できた時点で、寝たきり老人や家族の皆様方より強く御要望が出ております月二回の入浴サービスができるのかどうか、この際市長の考え方をお聞かせ願いたいと、このように思うわけでございます。 さらには、大変今大活躍をしておりますこの入浴車でございますが、御存じのように購入して十年を経過しておるというぐあいに聞いております。大変老朽化も進んでおりまして、この現在使用しております移動用入浴車の整備更新計画につきましてもこの際お聞かせ願いたいと、このように思うところでございます。 次に、伊勢市の老人福祉問題について御質問いたしたいと思います。今回の質問は、高齢者保健福祉推進十カ年戦略、いわゆる今言われておりますゴールドプランの推進についてでございます。 高齢化社会が急速に進む今日、御案内のように、我が国の施策といたしまして、総額六兆円の財源を確保しまして、平成二年度から十一年度までのこの十カ年計画で、高齢者保健福祉十カ年戦略、いわゆるゴールドプランの推進が計画され、実施されようとしておるところでございます。御承知のとおり、このゴールドプランにつきましては、高齢化の著しく進む日本の老人福祉施策について、向こう十カ年の長期整備計画、長期整備目標と具体的な実施内容を打ち出したものであります。 そこで、私たちの伊勢市につきましても、老人福祉施策は、このゴールドプランに沿って進められることになろうと、このように思うところでございます。したがいまして、このゴールドプランの中身の内容と、さらには最終到達目標をどのような形で、どのように位置づけをして対応していかれるのか、さらには、老人福祉向上を目指して、お年寄りが安心して暮らすことができるまちづくりのために、市長のこのゴールドプラン推進への取り組む決意と考え方をお聞かせ願いたいと、このように思うところであります。 また、今日厚生省より、ゴールドプランのマニュアルとガイドラインが示されることになっておりますが、示された場合、大変多くの業務内容になると思われます。例えば、老人保健計画の作成とか、さらには老人福祉計画の作成とか、大変多くの業務が出てくるのではないかと、このように聞いております。そして、プロジェクトチームも、このゴールドプラン作成については必要ではないかというぐあいに考えております。長期的なこの考え方をぜひ、市長の今考えている内容をお聞かせ願いたいと、このように思います。 以上で私の質問は終わりますが、答弁のいかんによりましては、自席からの再質問をお願いしたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(中山一幸君) ……市長 ◎市長(水谷光男君) 中村豊治議員の御質問にお答えいたします。 まず最初に、入浴車の問題でございます。 御指摘のように、我が国の高齢化は今後もますます進み、それにつれまして、残念ですけれども、寝たきり老人の方もふえつつあるのでございます。そしてまた、寝たきり老人の方々の唯一の楽しみは、おふろにはいりたいというふうなことでございます。そうしたことを考えますれば、できるだけ寝たきり老人の方々にそうした願いをかなえてあげるのが、本当にきめ細かな福祉の行政ではなかろうかと存ずるのでございます。 現在、訪問入浴サービスを行っております対象の方々は、六十二名の方でございまして、月一回実施させていただいておるのでございます。このたび幸いにして、御芳志により入浴車を購入いたしますが、現在あります入浴車が老朽化しておりますために、その更新に充てるということになるわけでございます。御指摘のように、御要望の月二回の入浴サービスを実施することでございますが、人員その他いろいろ難しい問題が多々ございますけれども、その必要性は痛感しておりますので、今後社会福祉協議会とも協議を重ねながら、検討してまいりたいと考えておるところでございます。 なおまた、入浴車の整備計画等についてのお尋ねでございますが、現在入浴車は、世古に入りますための小型の入浴車と、普通の入浴車の二台でございまして、その大型の方が老朽化しておりますために、今回更新をいたすことになるのでございますが、福祉協議会とも相談しながら、入浴回数をふやすということを勘案しながら、諸条件の整備を図ってまいりたいと、こういうふうに考えておるところでございます。 次に、高齢化社会到来に伴いましてのゴールドプラン計画等につきましてのお尋ねにお答えいたします。 まず、高齢化保健福祉推進十カ年戦略、いわゆるゴールドプランが策定された背景でございますが、御指摘のように、我が国は人生八十年時代を迎えまして、世界でも類のない速さで高齢化が進んでおるわけでございます。六十五歳以上の老人人口は、平成元年度で一一・六%を占めておりました。しかし、あと十年で老人人口は、欧米並みの一六%に達すると予想されておりますが、高齢化がピークになりますのは、平成三十三年、国民の四人に一人が六十五歳以上になるのでございます。とりわけオールドオールドと呼ばれます七十五歳以上の人たちの割合は、大きな勢いで伸びておりますので、寝たきり老人や痴呆性老人など、介護を必要とするお年寄りは急増していくものと考えられます。 一方、一世帯当たりの人員の減少、女性の雇用機会の拡大、扶養意識の変化等もありまして、御家庭での老人介護能力はだんだん低下しておる現状でございます。今後さらにその傾向が進むことが予想されますから、ふえ続ける高齢者の介護の需要に対応できる対応を確立することが大切ですし、同時に、高齢者の健康と生きがい対策を積極的に進めていくことも必要となってくるのでございます。 このような背景のもとでゴールドプランが作成されまして、平成二年度から十一年までの十カ年間で、国では総額約六兆円を投入するという計画とお聞きしております。 伊勢市におきましても高齢化は大変進んでおりますが、六十五歳以上の老人人口の割合は現在一四・七%で、国、県の平均よりも十年も早く高齢化が進んでおり、高齢化対策が急がれるのでございます。 伊勢市におきますゴールドプランへの対応でございますけれども、今後の伊勢市の老人福祉施策は、ゴールドプランに沿って進めていかなければならないと考えております。ゴールドプランの内容は、在宅三本柱と言われますショートステイ、デイサービス、ホームヘルパーの三つでございますけれども、特にホームヘルパーの整備の増員、寝たきり老人ゼロ作戦の実施、在宅介護支援センターの設置、特別養護老人ホームの建設、高齢者生きがい対策等がその主なものでございますが、その具体的な進め方につきましては、老人福祉法並びに老人保健法にのっとりまして、伊勢市老人福祉計画、老人保健計画を策定することが義務づけられておりますので、その計画を進めることになるわけでございます。計画策定につきましては、平成三年度中に国からマニュアルとガイドラインが示されることになっておりますので、これを待って、策定のための体制を整え、作業にかかってまいりたいと考えておるところでございます。 いずれにいたしましても、御指摘のように、これから老人福祉、特にゴールドプランにのっとる計画が緊急のことでございますので、その辺を踏まえて、十分積極的な対応を考えてまいりたいと、このように考えておりますので、御理解をいただきとう存じます。 以上、お答えを終わります。 ○議長(中山一幸君) ……九番中村豊治君 ◆九番(中村豊治君) ただいま市長の方から、私の質問二点に対しまして御答弁をいただいたわけであります。ここで、一、二点再質問をさせていただきたいと思います。 最初の移動入浴車の購入に対しての月二回の入浴サービスができないかという質問なんですが、市長の答弁によりますと、社会福祉協議会と今後相談をして検討していきたいと。条件整備もしていきたいと、こういうような御答弁をいただいたわけでございます。今、この入浴サービスにつきましては、伊勢市の責任におきまして社会福祉協議会へ委託しておると。現在、一チーム三名から四名の人員の中で、先ほど答弁のありましたように、六十二名の家庭に訪問をしておるということでございます。つまり、この事業の決定権につきましては、伊勢市がこの決定権を持って、社会福祉協議会に委託をしておると。したがいまして、相談をしてというような内容で今話がされたわけでございますが、伊勢市がどういうぐあいにしていくんだと、こういうことを基本的にこの問題については決めるべきではないかというぐあいに思うわけでございます。 その社会福祉協議会に現在委託しておる、していただいておるということで、伊勢市のきちっとした方針をやっぱりこの際出して、新しい車が更新計画なんだというようなことではなしに、やっぱり今の車も整備していただいて、本当に困っておる寝たきり老人の皆様方のサービスをぜひやっていただきたい。再度考え方に対して、質問に対してお答えをいただきたいというぐあいに思います。 さらには、このゴールドプランにつきましては、大変重要な仕事でありまして、今も市長の答弁の中にありましたように、大変伊勢市は高齢化が進んでおりますし、他の地域と比べて十年も早く高齢化が進んでおると、こういう実態の中で、このゴールドプランの仕事につきましては、大変なボリュームであるというぐあいに聞いております。これにつきましては、今御答弁のありましたような内容でぜひ進めていただいて、福祉の町伊勢市と、こういうものをぜひつくっていただきたい。これは要望ということでお願いしたいと思います。 一点目の入浴車の問題につきましては、再度お願いをしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(中山一幸君) ……市長 ◎市長(水谷光男君) 自席からお答えいたします。 入浴車の問題、重ねて御質問をいただき、恐縮いたしております。社会福祉協議会と協議をしてということでございますけれども、趣旨は、人員等々が伴う問題でございますために、社会福祉協議会と人員の配置、振り割り等についての協議を続けてまいりたいと、こういうことを申し上げたことでございます。いずれにいたしましても、この入浴サービスにつきましては、一層の力を入れていきたいと、こういうふうに考えておりますので、積極的に今後とも御指導賜りたいと考えております。 以上、お答えを終わります。 ○議長(中山一幸君) ……九番中村豊治君 ◆九番(中村豊治君) 大変市長の力強いお言葉をいただきまして、ありがとうございます。 これで質問については終わらせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(中山一幸君) 以上で、発言通告者による質疑は終わったのでありますが、他に御発言はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 他に御発言もないようでありますので、お諮りいたします。 上程中の議案第五十八号外七件一括につきましては、この程度で質疑を終わり、さらに詳細に審査を願うため、関係常任委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御異議なしと認めます。さよう決定いたしました。 次に、日程第三、「議案第六十六号三重県自治会館組合規約の変更について」外四件一括を議題といたします。 質疑に入ります。 御発言はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御発言もないようでありますので、お諮りいたします。 上程中の議案第六十六号外四件一括につきましては、この程度で質疑を終わり、さらに詳細に審査を願うため、総務委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御異議なしと認めます。さよう決定いたしました。 次に、日程第四、「議案第七十一号市有財産の取得について」を議題といたします。 質疑に入ります。 御発言はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御発言もないようでありますので、お諮りいたします。 上程中の議案第七十一号につきましては、この程度で質疑を終わり、さらに詳細に審査を願うため、総務委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御異議なしと認めます。さよう決定いたしました。 参与が交代いたしますので、しばらくお待ちください。     (当局参与交代) ○議長(中山一幸君) 次に、日程第五、「議案第七十二号朝熊第一団地公営住宅改築工事(第一期)の請負契約について」を議題といたします。 議案の朗読を省略いたします。 当局の説明を求めます。……市長 ◎市長(水谷光男君) ただいま上程されました議案第七十二号朝熊第一団地公営住宅改築工事(第一期)の請負契約につきまして御説明申し上げます。 これは、朝熊第一団地公営住宅改築工事(第一期)につきまして、このたび契約の運びとなりましたので、議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例第二条の規定により、議会の議決を求めるものでございます。 なお、詳細につきましては、建設部長から御説明申し上げることといたしておりますので、御了承の上、何とぞよろしく御審議のほどをお願い申し上げます。 ○議長(中山一幸君) ……建設部長 ◎建設部長(小川斌夫君) ただいま上程されました議案第七十二号朝熊第一団地公営住宅改築工事(第一期)の請負契約につきまして補足の説明を申し上げます。 本件につきましては、去る八月二十九日に市内建設業者七社によりまして指名競争入札を実施いたしましたところ、一億四千二百八十六万一千円が最低でございました。伊勢市吹上二丁目八番二十三号、船谷建設株式会社、代表取締役 船谷隆史に落札が決定いたしましたので、契約を締結しようとするものでございます。 本体は、鉄筋コンクリート板組み立てづくり二階建て五棟、十戸でありまして、建築面積は四百四十二・六五平方メートル、延べ床面積は六百八十三・一〇平方メートルでございます。建物の内容といたしましては、一戸当たり和室六畳三室、台所兼食堂、洗面所、便所、浴室、玄関、ホール、押し入れ等で、また設備といたしましては、電気、給排水、衛生換気設備等がございます。屋外附帯工事につきましては、建物周囲擁壁及びフェンス、側溝、プロパン置き場等でございます。工期につきましては、平成四年三月下旬完成の予定でございます。 何とぞよろしく御審議のほどをお願い申し上げます。 ○議長(中山一幸君) 質疑に入ります。 御発言はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御発言もないようでありますので、お諮りいたします。 上程中の議案第七十二号につきましては、この程度で質疑を終わり、さらに詳細に審査を願うため、総務委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御異議なしと認めます。さよう決定いたしました。 次に、日程第六、「議案第七十三号市道の路線の認定について」を議題といたします。 議案の朗読を省略いたします。 当局の説明を求めます。……市長 ◎市長(水谷光男君) ただいま上程されました議案第七十三号市道の路線の認定につきまして御説明申し上げます。 これは、市道の路線を認定するにつき、道路法第八条第二項の規定により、あらかじめ議会の議決を得ようとするものでございます。 なお、詳細につきましては、助役から御説明申し上げることといたしておりますので、御了承の上、何とぞよろしく御審議のほどをお願い申し上げます。 ○議長(中山一幸君) ……助役 ◎助役(河俣平男君) ただいま上程されました議案第七十三号市道の路線の認定につきまして、補足の御説明を申し上げます。 これは、朝川の改修に伴いまして利用者がふえましたので、生活道路として整備をいたします岡本三丁目十二号線の一路線を新たに認定しようとするものでございます。 なお、認定道路の底地は国有地となっておりまして、議案に位置図を添付いたしておりますので、御高覧の上、何とぞよろしく御審議のほどをお願い申し上げます。 ○議長(中山一幸君) 質疑に入ります。 御発言はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御発言もないようでありますので、お諮りいたします。 上程中の議案第七十三号につきましては、この程度で質疑を終わり、さらに詳細に審査を願うため、建設委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御異議なしと認めます。さよう決定いたしました。 次に、日程第七、「平成三年請願第一号李恩恵拉致事件の真相究明及び原状回復を求める意見書提出に関する請願」を議題といたします。 請願の朗読を省略いたします。 この際、紹介議員の方から御説明がありましたら、お願いいたします。……十八番浜田君 ◆十八番(浜田耕司君) 「請願第一号李恩恵拉致事件の真相究明及び原状回復を求める意見書提出に関する請願」について、若干の補足の説明をさせていただきたいと思います。 昨今の新聞並びにテレビ報道で御承知のように、現在日朝国交正常化ということが進められておりますが、今回のこの請願人の願意と申しますのは、日朝国交正常化を推進していくためには、まずこういった、今申し上げました大韓航空機爆破事件の犯人であります金賢姫の日本人化の教育係でございました李恩恵、この方は埼玉県の御出身の方で、一部報道によりますと、田口八重子さんということで、実名もわかっておるようなところでございます。こういった人権にかかわる問題を無視して日朝国交を決して正常化してはならないと。やはり言うべきは言う、ただすべきはただすというようなことの中で、はっきりと国際関係上、日本として、日本の国家として物を言って、そういった中で国交が正常化を図られたいというふうな願意でございます。 これは、きのうのニュースでもございましたように、そのほかにもまだ核の査察の問題でありますとか、それから北朝鮮、いわゆる朝鮮民主主義人民共和国でございますが、ここに多くの日本人妻といいますか、そういった方が現在住まいをしておられますけれども、その方も自由に日本との往来ができない。まず、そういった人権にかかわるような問題を整理して、精査して、その上で日朝国交正常化を図られたいというのが今回の請願の趣旨でございます。 皆様方の御理解をいただきまして、現在十五名の方の御署名もいただいておりますし、何とぞ審査の上におかれましても、御採択いただきますようにお願いを申し上げまして、甚だ簡単でございますが、補足の説明とさせていただきます。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(中山一幸君) お諮りいたします。上程中の請願第一号につきましては、この程度で総務委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御異議なしと認めます。さよう決定いたしました。 次に、日程第八、「平成三年請願第二号白内障の眼内レンズと手術料に健康保険の適用を求める請願」を議題といたします。 請願の朗読を省略いたします。 この際、紹介議員の方から御説明がありましたら、お願いいたします。……三番中村 康君 ◆三番(中村康君) 議長のお許しをいただきまして、「請願第二号白内障の眼内レンズと手術料に健康保険の適用を求める請願」について、補足の御説明を申し上げます。 この請願につきましては、既に十九名の議員の方々の署名をいただき、厚く御礼を申し上げます。 白内障患者は、高齢化社会の進行とともに年々増加をしております。白内障の治療は、人工水晶体、いわゆる眼内レンズの装着手術が認められて以来、広く行われておりまして、患者にとって眼内レンズの装着は、生活を容易にするばかりでなく、その自立と社会への参加の促進に大いに役立っているのであります。しかし、眼内レンズと手術は、現在健康保険の適用から除外されているために、その経済負担は大きく、収入の少ない高齢者の方たちにとっては、手術をためらうことが多いのであります。このため、白内障の治療費を助成する自治体が増加しておるのが現実でございます。 つきましては、希望者がすべてこの人工水晶体の手術を受けられるように、眼内レンズとその手術料の保険適用がされるよう、関係機関に意見書を提出するよう、強く要望するところであります。 以上、請願人の意をお酌み取りいただき、何とぞ御採択を願いますようお願いを申し上げ、補足説明とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(中山一幸君) お諮りいたします。上程中の請願第二号につきましては、この程度で教育民生委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御異議なしと認めます。さよう決定いたしました。 次に、日程第九、「平成三年請願第三号日朝国交正常化早期実現を求める国への上申に関する請願」を議題といたします。 請願の朗読を省略いたします。 この際、紹介議員の方から御説明がありましたら、お願いいたします。……九番中村豊治君 ◆九番(中村豊治君) それでは、「平成三年請願第三号日朝国交正常化早期実現を求める国への上申に関する請願」につきまして、補足の御説明を申し上げたいと思います。 私を含め、既に十名の方の御署名をいただいておりまして、厚くお礼を申し上げたいと思います。 さて、朝鮮問題につきましては、我が国にとりまして大変重要な課題の一つであります。そして、約半世紀の間未解決の状態でありました。今回、自社両党の代表団の訪朝によりまして、解決の糸口を見出し、両政府間の交渉が開始されたことは、まことに喜ばしく、歓迎をしておるところであります。そして、既に日朝国交樹立の早期実現を求める声が大きく高まりまして、三重県議会を初め地方自治体などの決議採択も相次いでおるのが今日の実態でございます。 つきましては、請願人の願意を了といたしまして、何とぞ御採択されますようにお願いを申し上げます。 以上、補足の説明とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(中山一幸君) お諮りいたします。上程中の請願第三号につきましては、この程度で総務委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御異議なしと認めます。さよう決定いたしました。 次に、日程第十、「平成三年請願第四号県道南島線における小中学校のバス通学費の公費助成に関する請願」を議題といたします。 請願の朗読を省略いたします。 この際、紹介議員の方から御説明がありましたら、お願いいたします。……七番松浦君 ◆七番(松浦美佐子君) 「請願第四号県道南島線における小中学校のバス通学費の公費助成に関する請願」につきまして、紹介議員を代表いたしまして請願の趣旨説明をさせていただきます。 県道南島線は、近年大変交通量がふえてまいりました。サニーロードの開通、工場の進出、また近畿自動車道の開通も目前となり、ますます交通量がふえてくることは必至です。通学、通勤の時間帯が重なりますため、小学校の子供はバス通学を強いられております。一学期九千九十円で、三人、四人と子供のいる家庭は、その負担が大変な状況です。中学校は、基本的には自転車通学しておりますが、雨のときはバスで通学しております。安全な歩道が整備されるまでの間、小中学校のバス通学費に公費で助成していただくよう請願するものでございます。 何とぞよろしく御審議くださいまして、御採択くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(中山一幸君) お諮りいたします。上程中の請願第四号につきましては、この程度で教育民生委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御異議なしと認めます。さよう決定いたしました。 次に、日程第十一、「平成三年請願第五号県道南島線の安全な歩道・通学路の整備を求める請願」を議題といたします。 請願の朗読を省略いたします。 この際、紹介議員の方から御説明がありましたら、お願いいたします。……七番松浦君 ◆七番(松浦美佐子君) 「請願第五号県道南島線の安全な歩道・通学路の整備を求める請願」につきまして、紹介議員を代表いたしまして請願の趣旨説明をさせていただきます。 請願第四号で説明させていただきましたように、県道南島線は、大変交通量がふえてきております。子供たちだけでなく、お年寄りや家庭の主婦にとりましても、毎日通行する生活道路であるにもかかわりませず、歩道が整備されておりませんので、大変危険です。当局及び議員の皆様方におかれましても、種々お取り組みをいただいているわけですが、早期に歩道整備がなされるよう、県当局にさらに強力に要望していただくことを請願するものでございます。 黒木智江子外四名となっておりますが、一項目ずつ分けた関係上、請願第四号と同じ四千四百五十六名の賛同者がおりますことをお含みおきくださいまして、何とぞよろしく御審議くださいまして、御採択くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(中山一幸君) お諮りいたします。上程中の請願第五号につきましては、この程度で建設委員会に審査を付託し、審査を願い、本議会会期中に審査結果の報告を願うことに決定いたしまして、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御異議なしと認めます。さよう決定いたしました。 十分間休憩いたします。     (休憩午後一時四十三分)     (再開午後二時  零分) ○議長(中山一幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、日程第十二、一般質問を行います。 発言通告が参っておりますので、順次許可することにいたします。……それでは、八番池田君 ◆八番(池田ミチ子君) 議長のお許しをいただきましたので、質問通告に従いまして御質問を申し上げます。 本年三月、第四期総合計画が発表され、基本計画第六章に女性施策の推進として明確に掲げられましたことに対し、高く評価するとともに、その事業に対し、確実に実行されますことを期待するものでございます。 さて、家族は社会の基礎的な構成要素であり、家庭は、家族がその機能を発揮して生活するために欠くことのできない基礎であります。今日、家族形態の小規模化、核家族化が進むにつれ、家族機能も、かつての大家族の時代から、大きく変化してきております。一方、経済のソフト化、サービス化は、女性の就業に大きな影響を与え、現在では労働力人口のほぼ四〇%を女性が占め、そのうち六六・三%が既婚者であります。 こうした社会の変化の中で、子供を取り巻く環境もまた変化しつつあります。自然に恵まれた環境の中で、兄弟姉妹や近隣の子供たちと触れ合うことは、人間形成の上でも重要な要素となっていましたが、昨今の子供の減少、核家族化等、家族構造の変化や子供を取り巻く地域の変容により、これらの要素はほとんど失われつつあります。 平成二年度版「青少年白書」に、「今日の青少年は多くの友人を持っていますが、その友人関係は、同質性の高い限られた範囲に偏りがちで、また表面的なものとなっていると考えられる。そして、このような友人関係の特徴は、青少年を取り巻く生活環境全般の変化の中で、さまざまな要因が複雑に絡み合って生じてきていると考えられる。友人関係が青少年の人間形成に及ぼす影響を考慮し、家庭、学校、地域社会など、それぞれの場において青少年がより豊かな人間関係を結んでいけるように努めることが求められており、行政もそれらの努力を支援、あるいは補完していく必要がある」と明記されております。 これらの状況を踏まえた上で、婦人施策における福祉の充実について三点御質問申し上げたいと思います。 初めに、児童センターの建設についてであります。 現在、市内に三カ所の公営児童センターと民間の施設として一カ所設置されております。平成二年度の来館延べ児童数は、あさま児童センターが五千五百十二名、黒瀬児童センターが八千九百九十一名、中央児童センターが二万三千八百八十一名、年間三万八千三百九十一名となっております。子供たちの生活圏内に、安全で健全な遊び場が提供され、喜んで利用されております。特に中央児童センターには、他の学区からバスに乗って利用する子供もいると伺っています。ひとり遊びの子供たちがふえつつあるとき、異なった年齢の子供と集団をつくり、時には譲り合い、時にはけんかをし、時には守り合う人間形成の場として、今後さらに建設される必要があると考えますが、市長の御所見をお伺いいたします。 次に、放課後児童対策事業の実施についてお伺いいたします。 伊勢市におきまして、十二年前、あすなろ学童が誕生し、その後杉の子学童、すみれ学童と、三つの学童保育ができ、本年四月現在、五十六名の児童の親と指導員の努力によって運営がなされております。特に母子家庭においては、生活のために働かねばならない母親が、月平均一人一万円から一万二千円の経費を捻出しております。それぞれの施設は決して豊かではなく、年数回のバザーで手づくりの小物の販売等から得た収益で細々とやりくりしているのが現状でございます。過去に議会におきまして、助成の問題も提起されてまいりました。前段で述べさせていただきましたように、子供を取り巻く環境の変化と、子供の健全育成への厚生省の施策の方向も、平成三年度におきまして変化があったやに伺っております。そうしたことも考慮され、学童保育への助成制度を実施されるお考えがおありかどうか、お伺いいたします。 次に、延長保育についてお尋ねいたします。 女性の就労の中で、特にフルタイムで働く女性は、職場にあって重要な位置を占めている人が多く見られます。伊勢市は平成二年度より、公立保育園の保育時間を八時から五時半へと延長保育をされましたが、現実的にこの時間では、職場への出勤時間には間に合いませんし、夕方五時に仕事を終えて、お迎えも非常に厳しい時間でございます。朝夕、あと三十分ずつ延長していただきたいという声は高まってきております。職員の体制、条件整備も考慮していただきまして、この延長保育を実施なさるお考えがおありかどうか、お伺いいたします。 次に、ごみ対策について御質問申し上げます。本年三月、我が党の先輩議員であります浅沼議員から、細々としたごみ対策についての御質問をされました。その後を受けまして、御質問をさせていただきたいと思っております。 我が国の家庭やオフィスから出るごみの総量が、年間五千万トンを突破し、空前の五千八万トンを記録したことが、六月二十日厚生省がまとめた一九八九年度全国ごみ総排出量調査の結果として発表されました。これは、新幹線の従量に置きかえると七万列車分に当たり、線路にぎっしりと並べた場合、盛岡博多間を六往復する距離になり、容積にすると、東京ドーム百三十五杯に相当するそうであります。 一方、伊勢市におきましても、昭和五十年の焼却処理分が年間一万三千六百二十九トンでありましたのが、平成二年度において、人口増はわずか二百十五人でありますのに、ごみの量は三万三千四百八十四トンと、約三倍近い増加であります。年々増加するごみの量に、朝熊の最終処分場の使用期限も限界に来ております中、その延命策を懸命に考え、実施されておられるのが現状であろうと考えます。 こうした事態の中、何とかごみを減らすために、本年より資源ごみ回収奨励金制度を創設され、廃品回収の自治体や団体、約六十団体が登録され、減量への動きができつつあると伺っております。また、有価物回収として、瓶類の色別収集も各学区の自治会に御協力をいただき、朝熊処分場にカレット集積場所も設置され、その成果も上がりつつあります。また、九月より、社会福祉協議会の御理解を得て、プルトップの回収も始められたと伺っております。これらの諸施策の実行のため、行政担当者の御苦労と御努力に対しまして心より敬意を表するものであります。 がしかし、このように施策を講じても、ごみは一向に減っていかないのが現状でございます。このたび厚生省が創設した減量化促進対策補助金制度は、ごみの抑制と再生を目的とし、資源ごみを分別回収する組織づくりや再資源化のため、再生業者、住民、自治体の広域的な協力体制づくりなどに向け、助成されるとうたわれております。伊勢市は、来るべき三大イベントの開催も踏まえ、ごみの減量とリサイクルシステムの確立を目指したごみ減量基本計画の策定を行うとともに、単に清掃事業課のみでごみ問題の対応を検討するのではなく、ごみは観光の中にも、また消費者問題の中にも、また農業、漁業にも課題がございます。このようなことを考え、庁内にごみ問題協議会の発足を提案いたしますが、市長の御所見をお伺い申し上げます。 次に、一般消費者団体の中に、本年三月、トレイなどの回収や食品包装の簡素化とリサイクルを要望する署名運動が行われました。約千八百名の署名を集めて、自分たちで市内六店のスーパーに申し入れをするという運動が行われました。その際、2カ所のスーパーからは、トレイの回収の実施する方向の考えがあると回答され、別のスーパーからは、果物に使用するトレイは、使用を取りやめますという回答を得たと伺っております。消費者と業者がお互いに意見の交換をし、よりよい販売効果を上げようと、業者も前向きの姿勢にある現状であります。スーパーへの買い物袋の持参運動や包装の簡素化など、消費者の意識の高揚が大きな課題ではないかと考えられます。 そうした意味でも、行政の立場は重要な位置を占めております。今後の当局の施策の方向について市長の御所見をお伺いいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。答弁によりましては、自席からの再質問をお許しいただきますようお願い申し上げます。以上です。 ○議長(中山一幸君) ……市長 ◎市長(水谷光男君) 池田議員の各方面にわたる御質疑に対しましてお答えいたします。 まず最初に、児童センターの建設についてのお尋ねにお答えをしてまいります。 現在、お説のように、市の児童センターは、中央、黒瀬、あさまの三カ所であり、民間の施設としましては、明照児童館がございます。これら四館を合わせて年間の利用者数は、もちろんお子さんでございますが、延べ四万八千人でありまして、児童の健全育成、体力増強、安全な遊び場として、十分その役割を果たしていると考えております。核家族化の進行、女性の社会参加と雇用の拡大、予想される学校の週休二日制などによりまして、これらの施設の必要は随分と高まるものと考えられますが、総合計画の実施計画の中にも取り上げているところでありますが、地域実情を十分考慮させていただいて、検討したいと存じます。 次に、放課後児童対策事業についてのお尋ねにお答えいたします。 この事業は、いわゆる学童保育所に係る問題でありますが、平成三年度厚生省は、これまで児童センター等が整備されるまでの経過措置として定められておりました都市児童健全育成事業を発展的に解消しまして、新しく放課後児童対策事業実施要綱を定めたのでございます。学童保育所につきましては、先ほどの児童センターの建設に関するお答えでも申し上げましたように、子供たちを取り巻く状況が変化している中で、必要性は大きくなってきていると認識いたしておりますが、この問題は、過去に議会の御審議を煩わせた経過もございますし、現在あります三カ所の学童保育所からの援助の要請もあります。したがいまして、過去の経緯を踏まえ、またその後の状況の変化、そして現在ある施設の状況等を十分考慮しながら、市としてどのような形で対応していくのがよいか、児童センター建設問題とあわせまして検討をさせていただきたいと考えます。 次に、延長保育についてお答えいたします。 認可保育所におきます正規の保育時間は、午前八時三十分から午後四時三十分までとなっておりますが、現在これを延長して保育している保育所は二十園中十八園であります。その時間帯は、一園が午前七時三十分から午後六時、あとはおおむね午前八時から午後五時三十分までとなっています。現在この長時間保育を利用している子供たちは、各園合わせて三百七十一名に上っておりまして、一定の役割を果たしていると考えております。しかしながら、働く人たちにとりましては、午前八時から午後五時三十分までの時間帯では、十分と言えないことも確かでありますので、さらに時間の延長ができないか、ただいま公立保育所を中心に検討いたさせているところであります。長時間保育を実施する場合、職場の人員配置が問題となってまいりますので、困難な面もございますが、さらに時間延長に努力してまいりたいと考えます。 続きまして、ごみ対策についてお答えいたします。ごみ対策につきましては、いつも池田議員研究の状況を御発表いただき、拝聴させていただいております。 まず、ごみの資源化等による減量対策についてでございますが、お説のとおり、今や地球規模による環境問題、ごみ問題が提唱されまして、その対応が厳しく問われております。国におきましても、再生資源の利用の促進に関する法律が公布される等、種々その推進策が提起されているところであります。市といたしましては、本年四月に再資源回収事業奨励金交付制度を創設いたしまして、ごみの減量化と再資源化の推進に努めることにいたしました。現在PTA、自治会等、六十団体ほどの登録をいただき、その成果をおさめておりますので、今後も各界各層に積極的に働きかけてまいりたいと存じます。 お説の基本計画の策定についてでございますが、現在廃棄物処理計画のごみ排出抑制、再資源化計画に基づき進めているところでありますが、今後各種イベントを控えている市といたしましては、さらに事業の推進、啓発活動の充実を図り、発生源対策とあわせ、ごみ抑制再資源化の推進の強化を図らねばならないと存じます。今後、基本計画の策定に当たりましては、御所見のように、ごみ担当課だけでなく、広く全庁的な組織をする考えはないかでございますが、市といたしましては、全庁的な検討推進会議を設置し、より一層効果的な計画の推進を図ってまいりたいと考えております。 また、本年度から国が進めることになりましたごみ減量化推進事業につきましては、広域清掃組合と事業採択に向け、鋭意協議中であります。この事業は、全国で三十カ所の指定等厳しい制約もございますが、構成市町村とも十分協議し、諸条件を整えまして、これらの実現に一層努力をいたしてまいります。 いずれにいたしましても、廃棄物対策は重要課題でありますので、さらに方策を講ずるなど、精力的に取り組んでいく所存でございますので、御理解をいただきたいと思います。 また、ごみ対策に関し、包装適正化推進協議会の問題のお尋ねでございます。 御質問の御趣旨は大変結構なことかと存じております。好景気の中で、人々は快適な生活を受け、利便性を追い求めるの余り、不要とも思える食料品の容器のはんらんが見受けられるのが現状であります。過大包装を希望する消費者がいる限り、当然過剰包装をすることになろうかと存じますけれども、消費者と商業者は、互いに省資源について理解し合う知恵を持ち、過剰包装を防ぐ、なくしていく方向に持ってまいればと、期待をしておるところでございます。当面、消費者団体の活動状況を見きわめながら、市内商業者団体を通じまして、容器の回収並びに適正包装に配慮されるよう、折あるごとに働きかけることにいたしたいと存じます。 包装適正化推進協議会の設置につきましては、今後とも十分検討させていただきたいと存じますので、御理解をいただきたいと思います。 以上、お尋ねにお答えをいたしました。以上でございます。 ○議長(中山一幸君) ……八番池田君 ◆八番(池田ミチ子君) ただいま市長から、児童福祉の問題、それからごみ対策につきまして、大変力強いお答えをちょうだいいたしました。 ただ、その中で、学童保育と児童センターの建設、この二つをともに考えていきたい、そういった内容のお答えがあったように思います。児童センターの建設がいつになるかということは大きな課題でございますし、それまで学童保育の皆さん方の御苦労を考えましたとき、学校施設の空き教室等を利用するという方向性はできないものだろうか、お答えをいただきたい、御質問をしたいと思います。 それから、ごみの減量に対しまして、市長、大変前向きの御答弁をいただきました。この中で、三つの大きなイベントを迎えた中で、市民のごみに対する、あるいは消費者に対するごみの意識を高揚させていくのは、何といっても市の広報の活用にあると思います。現在、市の広報の中で、いろんな形で市民とのタイアップをされておりますけれども、この市民生活にかかわる大事な内容は、年間計画のスケジュールを立てていただきまして、その市の広報に常にどこかの部分には載っているという、そうした年間計画のスケジュールを広報にお立てになられるお考えはおありかどうか、一点お尋ねしたいと思います。 先ほども市長の御回答の中にありましたように、ごみの問題はみんなで解決していくということが大事なことであります。そこで私は、市民ごみ会議を提唱したいと思います。生産業者、流通業者、消費者である市民までを含めたすべての人たちが一緒に考え、解決を目指していくという会議でございます。流通業者や観光などの団体、それに教育機関等、一般公募による市民の代表等を含めましたごみ市民会議なるものを進めていく必要があるのではないか、そう考えております。 それから、いよいよこうしてソフト面が充実をされていく方向が示されました。やはり、あとは何といってもハードでございます。リサイクルセンター等の建設を、広域の行政の中で考えていくべき時期ではないかと思いますが、お尋ねをしたいと思います。 最後に、庁内にごみ連絡協議会を設置していくという、そうした市長の方向性を聞かせていただきました。現在の清掃事業課では、非常に厳しい状況ではないかと思います。ここで、ごみ減量に対する専門の係を置かれて、真剣に取り組んでいかれるお考えはないかどうか、以上お尋ねしたいと思います。 ○議長(中山一幸君) ……市長 ◎市長(水谷光男君) 自席からお答えいたします。 まず最初に、児童センターの建設と放課後児童対策事業の絡みの件につきましてのお尋ねでございます。学童保育といいますのは、先ほども申し上げましたように、平たく言えば、小学校の低学年が学校から帰った場合、御父兄等が社会参加、働いておられるので、どうしても家に帰ってもいろいろ問題がある、要するにかぎっ子対策というふうな形で出発した考えでございましたが、それが学童児童健全育成化事業でございましたが、今回は、それを発展的に解消させまして、その放課後児童対策事業としての衣がえでの考え方でございます。中身は同じでございますが、この指導に当たりましては、できるだけその場所を確保するために、小学校の児童の減少に伴う空き教室を活用してはどうかという国、県の考え方もあるようでございます。 ですから、私どもといたしましても、そういうふうな現象を踏まえていろいろ考えておるところでございますが、現在学校の状況を見ますと、空き教室につきましては、各校でランチルームとか資料室とか、低学年の図書室に活用するとか、いろいろ特色ある学校づくりに活用しておるようでございます。そういうふうな関係で、学校の空き教室を直ちに活用していくという問題については、問題もあるようでございます。十分その辺を調査、推移を眺めまして、そういう問題で施設の提供等々、そして放課後児童対策事業が円滑に進むような手立てを考えてまいりたいと考えておるところでございます。 次に、ごみに対する意識をもっと高めるようにしてはどうかというごもっともなお説でございます。我々は、長い習性によりまして、ごみはただというふうな考え方でございます。しかし、今日では、ごみには莫大な経費がかかっておるということがなかなか徹底しておりません。ですから、お説のように、ごみについての御理解と御協力を仰ぐべく、市が持っております広報媒体を活用して、時たま出すのでなくして、毎号に少しでもそういうスペースに取り入れたらどうかというお説でございますが、お説全く同感でございますので、そういう啓蒙を毎号広報紙のどこかで取り上げていくと、こういうふうに努力をしていきたいと考えております。 また、ごみ市民会議の設置を考える考えはないかということでございます。これも全く同感のことでございます。要するに、ごみをできるだけ少なくして、また能率的に処理をしていくということは、自治体はもとより、住民団体とか回収業者とか事業企業業者が組織的に一体にならなければ、十分な効果は上げ得ないと私は考えております。お説よく承りましたので、十分その辺を踏まえて検討させていただきたい、こういうふうに考えておるところでございます。 清掃事業課だけにこれを任せておくのでなくて、もっと新たにごみの担当係を設けたらどうかということでございます。十分な人的余裕がございますれば、そういうふうな専門の窓口を設けるのも甚だ結構と存じておりますが、現在清掃事業課というのがございます。しかし、これは遠いところにあるわけでございます。したがいまして、市民の皆様方からごみの問題に御照会があったり、意見を伺うのに、十分効果を上げるというよりも、対応ができない点もあるのではないかと私は思っております。実は数日前もそういうことを私承知しましたので、福祉環境部の部長にもその辺を十分、豊浜の方へ行かなくても、この本庁の方で対応できるようなことも考えてみよと、こういうふうに申したところでございます。十分その辺は屋上屋にならないように、複雑な組織にならないように考慮しながら対応してまいりたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。 以上、お答えを終わります。 ◆八番(池田ミチ子君) リサイクルセンターについてのお考えはいかがでしょうか。 ○議長(中山一幸君) ……市長 ◎市長(水谷光男君) 失礼いたしました。リサイクルセンターの建設についてでございますが、ごみ等の再資源化の場所、また不用品等の交換の場所など、各種のタイプが考えられるところですけれども、現在広域清掃工場で計画しておりますのは、どこでも困っております粗大ごみを破砕して、三種ないしは四種ぐらいに分類して、そしてリサイクルと減量化を図っていってはどうかということを考えておるところでございます。不用品の交換等によるリサイクルは、今後粗大ごみと不用品の回収等のときに、市民の方々がそれぞれ快く交換し合えるような、お互いの利便を図れるような、そういうふうなことを自治会の皆様方の御協力を仰いでやっていきたいなと、こういうふうに考えておるところであります。 ○議長(中山一幸君) ……八番池田君 ◆八番(池田ミチ子君) 市長の力強いお答えをちょうだいいたしまして、一般消費者も、また行政も、そして業者もともになって、来るべきごみの時代に決して埋もれることのないような施策の遂行をお願いいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(中山一幸君) ……次に、二十七番古川君 ◆二十七番(古川三男君) 議長さんのお許しを得ましたので、総体的な一般質問をさせていただきますが、その前に、余りにも市長さんの御答弁が形式張った、部長、課長が書いた文を読むのを骨折って読んでおられる、非常に私、苦痛に感じておると思うんですね。そこらを一遍これから答弁の場合は、快適に御答弁をしていただくように、まずこれを要望しておきます。 私、今回質問をさせていただくのが、恐らくもう私の人生の中で、最後の質問になりはしないか、そのように思うわけでございます。これもあくまでも予定でございますので、予定というのはしばしば変更があるというのが昔から言われておる。予定は未定にして、しばしば変更ありということが言われるわけでございますので、あくまでも予定でございますので、その点もお含みおきを願いたいと思うわけでございます。 私は、今度の四月の選挙には、私もどうしようかなと思って、いろいろ考えたわけでございますが、やっぱりこれはもう一遍やらなければいかんなというような気になって、やる気になって、医者で、ドック入りをしたわけでございます。一日ドック入りをしたら、もうすぐに入院しなければならないというふうな結果になったわけでございます。糖尿でひっかかって、血糖が五百近い血糖値でございまして、すぐに入院。それで、入院と決まったらえらいことで、もうみんなやめておけ、こういうふうに親戚、後援会の方々が言われたので、いろいろ考えたわけでございますが、一たんはやめようかいなと思って、宣言をしました。いやいや、また一晩二晩考えて、そうしたら、もう一遍やってみよというふうなことがばあっと浮かんできたわけですね。それで、立候補するようになったわけで、そうしたら、ちまたでえらいうわさが出まして、古川、四月九日に伊勢病院へ吊り込んで、意識不明、再起不能というふうなデマか何か知りませんが、飛びまして、非常に苦労したわけでございます。いずれにしても、今度はホタル賞で当選させていただいた。ありがとうございます。これも、今こうやって議員におられる方々も、いろいろ御協力を願ったようなことでございますので、この場をかりまして、御礼申し上げたいと思います。どうもありがとうございます。 こういうことをまず前段といたしまして、今から市長さんに御質問をするわけでございます。 まず、市長さん、あなた、この伊勢市へ助役として加藤艮六市長から招請されて、五十五年六月ですか、就任されたわけでございます。それから四年して、市長に立候補して、戦いは苦しかったでしょう。一番初めの選挙は、私はあなたをやらなかった。これは事実でございます。私は、あなたの名簿には出ていなかった、新聞広告で折り込んだ中には。その選挙は非常に水谷光男さんは、今ここにおられる議長さん、この方が主になって、一生懸命に水谷市長を、松本俊二さんとともに、中山一幸先生が主力でやられたことは、皆さん方も御承知かと思います。私はこの市長さんの対抗馬の川口さんをやって負けて、往生したわけでございます。それはそれとしても、本当によく戦いました。まあ、やる、やらぬは、この私の質問の決意のところで答えを出したい、かように思うわけでございます。 そういうことで、この市長さんが助役になられて、今きょうまで大体十二年、細かく言えば十一年七カ月ぐらいの期間の実績を一遍羅列してお聞かせ願いたい。あれもした、これもした、ああ、これもしたというふうに言われる中で、本当に伊勢市に、これが市長が言われる活力、また楽しい伊勢市、老人、子供が喜ぶ伊勢市、これを今皆が現在、市長が立てられた選挙公約、これを実際果たしたかどうか、こういう点を一遍お聞かせ願いたい。 また、それで、朝から大西君から質問がございました。これは、去年のこの九月の議会でしたか、我が先輩の国府保幸さんから、来年、再来年の選挙に出られるや否やということで、そのときに対抗馬として井上さんが、六月やら七月にちらっとしゃべったことが立候補になっていて、その井上さんもここにおられるときに国府さんから水谷さんに御質問があったときに、立候補するような気配の御答弁をしていただいたように思うわけでございます。それはそれとして、きょう朝から大西君の方から完全な質問があり、立派にお答えを願ったので、今度は恐らく四月には立候補するというふうに私は思うわけでございますので、これに対して、前回までの選挙公約、また同じような選挙公約が出るかと思うんですね。そういう気持ちで今回やられるやに思うわけでございます。また、水谷市長、ちょっとこっちを見てください。あんたね、この伊勢市へ骨を埋める気はありますか。それをお聞きしたい。骨を埋める気だったら、やっぱりやすらぎ公園が、みんながヤアヤア言う、やすらぎ公園を購入してください。これではっきり、骨を埋める決意だ、こう思うわけでございますので、その点を市長にお尋ねいたしておきます。 次に、祝祭博のことでございますが、祝祭博で特別委員会を、御当局の要請で議会につくったわけでございます。その特別委員会で何を論議されて、博覧会というのはどういうふうに何をするのかというふうな論議がなされたんですか。伊勢市が土地を持っておるわけでございます。伊勢市は、よく言う地主でございますね。その地主の上へ博覧会をする青写真ぐらいは、市長さん、できておるわけですか、伊勢市自体が。今、事務局を部に変えた祝祭博に、そのぐらい、そういうふうな青写真をするようなスタッフはおるわけでございますので、伊勢市自体の、これは県の平野さんのやられるのも結構、やっぱり伊勢市もこういうふうにして、こういうふうにして、ここへはこういうふうにやるというふうな青写真ぐらいは、特別委員会も考えていただいておるか。私は恐らく、考えていただいて、それがこの祝祭博で使える博覧会をつくっていただくようなことになっておると私は思うわけでございますけれども、やっぱり伊勢市としての独自の青写真、これがやられておられるか、その点もお聞きして……。 それで、今ちまたで、あの祝祭博の土地へ、できたら三重県の名店街、これは商店街にしかられるか知らんけれども、名店街ぐらいはやっぱり、全国から来るお客さんに三重県の商店街、名店街、また伊勢の名店街、こういうものもつくるお気持ちはどうですか、市長さん、ありますか。これも御答弁をしていただきたいわけでございます。 次に、もう一つの特別委員会、近畿自動車道、これは私も初めできたときには、議員を今やめられた浜口さんと同僚だと思う、味松さんが委員長で私が副委員長をさせていただいた。そのときに、あの久居からずっと来て、松阪の岩内を来て、次におきん茶屋、あそこで四十二号と分かれて、こう来る。四十二号も恐らくできるでしょう。四十二号を分かれて来る。それで、宮古へひとつインター。それで、もう一つ楠部というふうなインターの高速伊勢道路、これにインターを……。やかましく、この伊勢市が発展するなれば、佐八へ、ここへインターチェンジを一つつくった方が伊勢市の発展、もと山田市の発展、そして今請願に出た南島線、あれを県へ幾ら言うたって、県は金がないからやりませんよ、恐らく。あれ、一生懸命私も署名させてもらったけれども、県は絶対やりません。あれを国道に昇格の請願の方が、まだ気持ちのよい南島線ができる。南島線もあれではいかん。やっぱり宮川の河川をずっと、宮川の堤防をずっと来てやる、国道に昇格さすというふうなお考え。 そして、あの浜口さんが一生懸命でゴルフ場をやった、ゴルフの打ちっぱなし、今はいかんらしいですけれども、一生懸命で佐八の方を開発して、あそこにひとつゴルフの打ちっぱなしをやってもうて、あそこらちょうど、あれで明かりもぱっぱとついて、ちょっと開けたような格好になっておるけれども、これは中西孝一君がよく通る、在所の方へ行くんやでね。そういうことで、あそこへ僕はインターをつくれと、あそこへつくった方が伊勢市の発展を考える市長なれば……。私は建設省の事務次官にどなってやったわけです、それは。あんた、机の上で書いたって何にもならん。伊勢市へ一遍来い。僕はどなったわけですよ、本当に。そうしたら、前の浜口助役、廊下でびっくりしたと。それぐらいの元気で、市長、どうですか、やったことあるんですか。あのインターはどうですか。つくるお気持ち、どうですか。あれは今度できるのかできんのか。請願インターといって、地元が全部持たなければならん。恐らく二百億ぐらい要るでしょうね、やるなれば。ちょっとえらいけれども、そうだけれども、やっぱり伊勢市を発展さすなれば、あそこへインターを持っていったら、この伊勢というものは立派によくなる。掛川が今度インターをつくるようなことを言うていますし、インターというものは、利用する人は幾つあってもいいんです。十メートル置きにインターがあっても、楽なんだ、本当の話。五メートル置きでもいいんですよ、インターは。それやで、インターをあそこへつくるというお気持ちをお持ちかどうか、その点をお伺いいたしたい。 私は、もう突っ込んだ自席からの再質問は絶対しませんから、きちっとした御答弁をいただきたいと思います。これで私の質問は終わりますけれども、私はもう自席からも再度の質問はいたしませんので、議長さん、そういうことで、質問はしませんので、きちっと御答弁をやっていただくように議長の方から市長へ要請してください。以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中山一幸君) ……市長、再質問はないようでありますので、ひとつ簡潔にお願いいたします。 ◎市長(水谷光男君) 古川議員のお尋ねにお答えいたします。 役人の書いたものを形式的に読む、聞きづらいというお話ですが、私の考えで申しておるのですから、さよう心得ていただきたいと思います。 ただいま古川議員より、いろいろ実績等々、評価をおっしゃる御意見を伺いまして、評価は人それぞれ見方がございます。しかし、御意見は謙虚に聞かせていただきました。大体仕事の評価というのは、人様がしてくださることで、自分があれもした、これもしたというのははばかりまして、御遠慮させていただきたいと思います。しかし、自分といたしましては、厳しい財政事情、制約された諸条件の中でございましたけれども、長く手がつかなかった事業とか施設とか、いろいろなことを計画どおり、よくまあやれたものだと私は思っております。これは、議会皆さんのお力添え、市民の御理解のおかげだと、こういうふうに考えておるわけでございます。そして、これからやろうとする仕事についても、先ほど大西議員の御質問にもお答えいたしましたように、私は市長就任以来一貫して、「活力と経済の発展するまちづくり」、「安全快適、便利なまちづくり」、「心の通う福祉のまちづくり」、「教育文化を高めるまちづくり」の四本の柱を変えることなく、これに必要な施策を含めまして、事業を進めてまいったつもりでございます。これからも、この四本柱を変えることなく、新しい事業を時代の要請にこたえてつけ加えて、実行していきたい、こういうふうに考えておるところでございます。 それから、この四つの事業につきましてのそれぞれの仕事は、一々申し上げるとあれでございますが、十分古川議員も御承知いただけるように、私は評価していただけるものと考えております。正しい評価は、権力の座を去ったとき、またポストを去ったとき、評価を受けることが正しい評価であるというふうに中国の言葉に、「既に去りて人あり、人思う。既に去りて人思う」という格言がございますが、言い得て妙なことだと思っております。私は、そういう心境で、一生懸命に仕事に取り組ませていただきたいと思っております。 それから、特に力説されましたのは、市長は伊勢市に骨を埋め、やる決意はあるのかどうかとおっしゃられました。当然のことでございます。それだからこそ、私は毎日毎日を大切に、皆さんとできるだけお目にかかって、いろいろなお知恵を拝借しながら、皆さんと御一緒になって取り組んできた十一年であったと思っております。私は、過去十一年伊勢に住まわせていただきましたというよりも、もう立派な名実ともに伊勢市民になっておると思います。おかげさまで、神領民にもさせていただいております。やすらぎの墓を買うかどうかと、そういうことは些細なことだと思います。問題は、伊勢で生まれたかどうかということが大切でなくて、いかに自分が住んでおる郷土、町を愛し、頑張っていくか、その心があるか、その情熱が私は大切だと思いますので、古川議員のお説も胸に込めながら、頑張っていきたいと、このように考えておるところでございます。御理解いただきたいと思います。 次に、世界祝祭博についてのお話でございます。 これも、先ほど来申し上げてまいりましたように、世界祝祭博は、県が発想し、企画立案して進めてまいった事業でございます。しかし、世界祝祭博を開催する趣旨の精神から、また会場地の伊勢といたしましては、何ら県に任せっきりにするんでなくして、この世界祝祭博を伊勢でなぜ今開催するんだ、この博覧会をどう伊勢に役立たしめていくのかということで、自主的に取り組むのは当然のことでございます。しかしながら、県の方でいろいろ県議会でも市議会でも御論議くださいましたように、なかなか中身が現在見えてきておりません。我々、やっさもっさの気持ちをしておるところでございます。しかし、基本的な考え方というものは、県、また今回動いております博覧会協会へも伝えてございます。したがいまして、我々といたしましては、県に任せっきりではありませんけれども、県の考え方を十分聞き、それに我々の意見も加えさせて、本当に伊勢で博覧会を開催してよかった、伊勢に役に立ったといって喜んでもらえる博覧会にしなければならん、こういうふうに考えておりますので、議員におかれても、一層の御協力を賜りたい、こういうふうに考えておるところでございます。 また、それに関連いたしまして、博覧会会場で名店街と申すのでしょうか、三重県の物産とか伊勢市の物産を展示する考えはないかということでございますが、私は、こういうことをやって、できるだけ三重県の物産の振興、伊勢市の御商売、物産のPRになるようにしていくのが当然だと思っておりますから、もう既にそういうことも意見は申し上げてあります。いかにこれを取り上げてくれるかということに努力をするかということでございます。そういうふうに、一層努力をしてまいりたいと思います。 次に、近畿自動車道の佐八インターの問題についてお答えいたします。 御指摘のように、佐八地内にインターチェンジ、請願インターと申しておりますが、これは設計協議の中でも地元から要望がございました。また、近畿自動車道の建設特別委員会といたしましても、東京の道路公団に出向きまして、再々道路公団本社に強く陳情を行いました。ただいまお話がございましたように、古川議員も要請されておりまして、大きな声で私はどなりませんけれども、理を尽くして一生懸命に設置に努力をしておるところでございます。しかしながら、高速道路ということでございますから、どうしても距離とか設置の基準がございます。それを無視するわけにもいきませんけれども、一応我々といたしましては、佐八インターをつくってほしい、これが伊勢市の市民の皆さんに利便を与え、経済効果にもはかり知れない効果があるだろうということで要請はしております。しかし、全国で百ほどのインターの要請もあり、ただいま古川議員御自身おっしゃられたように、莫大な地元負担を要することは必定でございます。そういうことも勘案しながら、考えていきたいと思います。 大体インターを設置するというのは、当初大体のところがそうでございますが、供用開始が起こってから、津の近くにございますけれども、そういう住民運動としてつくっていただくところもあるわけでございます。建設途上で、なかなかインターを採択していただくというのは難しいようでございます。 いずれにいたしましても、議員の御所見は十分承知しておりますから、そういうふうに努力をしてまいりたいと考えております。 以上、お答えを終わります。 ○議長(中山一幸君) 質問の途中でありますが、暫時休憩いたします。     (休憩午後二時五十九分)     (再開午後三時 十五分) ○議長(中山一幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。……九番中村豊治君 ◆九番(中村豊治君) 議長のお許しをいただきましたので、質問通告書に基づき、五点にわたりまして一般質問をさせていただく予定でありましたが、先ほどの池田議員との質問が重複いたしますので、市長の答弁を了といたしまして、児童福祉と保育所の長時間保育につきましては、取り下げたいと存じます。 それでは、三点にわたりまして質問をさせていただきます。 まず一点目は、障害者福祉についてであります。 伊勢市内には、一級から六級までの障害者の方が約三千名ほど登録されており、自力で一生懸命に働いておられる方、さらには市内に勤めておられる方、そして在宅生活を余儀なくされている方々等々がおられるわけであります。今回の質問につきましては、障害者福祉の中でも、重度身体障害者福祉についてでありまして、この一級、二級の重度障害者の方が伊勢市内で約一千百名程度おられるというぐあいにお聞きしておりますし、家族とともに大変な苦労の中で、懸命に生きておられるのが実態ではないかというぐあいに思うところでございます。この重度身体障害児の方が養護学校を卒業した後、その後の人生をどのようにするのか、どのように生き抜くのかが問題であります。授産施設で作業が可能な人であれば、その施設へ通所して過ごすこともできますが、作業が無理な人につきましては、在宅で、主として母親の二十四時間介護のもとで生活しなければならないのです。このことは、実に大変であると同時に、その苦労につきましては、その家族の方以外わからないというぐあいに思うところであります。 しかしながら、重度身体障害者の人たちに対応する施設は、残念ながらこの伊勢市周辺には一カ所もありません。したがいまして、伊勢市が独自でこのような施設を持つことは、大変望ましいことであり、重度身体障害者の親として、願ってもないことであります。しかしながら、市独自で施設を持つことが無理ということであれば、三重県やこの広い南勢地区広域の中で考えられないものかどうか。当局としても今日最大限の努力をしていただいておりますが、ぜひこの親の熱意、御要望をともにこたえていただき、市長の身体障害者福祉に対する決意をお尋ねいたしたいと思います。 二点目には、四公費の医療助成申請手続についてお尋ねをいたしたいと思います。 この四公費とは、御承知のごとく、乳幼児医療、母子医療、障害者医療と、さらには六十八歳、六十九歳の老人医療のことでありまして、これらの四公費の申請件数につきましては、年間合わせて何と三万件以上となっていますのが伊勢市の現状であるとお聞きしております。そして、そのほとんどは、申請者の方が大変忙しい中を市役所または支所へ持参をしまして、申請手続をしているのが現状であります。 そこで、ぜひ御検討いただきたいのは、受診した医療機関から直接市役所に送付するシステムにならないのかということであります。このシステム化されることによりまして、申請書の提出に市役所や支所へ出向かなくてもよくなり、市民サービス向上になると同時に、市役所の窓口の混雑緩和になるのではないかというぐあいに思います。実現するには、関係部門、さらには市内の医療機関との調整等、大変多くの問題があると思いますが、ぜひ実現をしていただきたく、市長の考えをお聞かせ願いたいと思います。 三点目は、市の職員の安全衛生と健康管理についてお尋ねいたしたいと思います。 過去十年間の市職員の皆様方の業務上の災害、この発生状況を調査いたしますと、この十年間で三百十件以上の休業災害、不休災害、さらには微小災害が発生していることがわかりました。この災害発生件数を、同一規模一般企業と比較いたしましても、やはり災害発生件数が多いように思われるのであります。したがいまして、何らかの対策とその改善への取り組みが至急必要ではないかと思うのであります。 また、職種別の災害分析を行った場合、何といっても業務員がトップでありまして、看護婦、技術員、消防士、及び給食調理師の順での発生状況であります。そこで、この災害がトップであります業務員の災害内容は、既に御承知のごとく、切傷とか刺し傷とか、打撲、腰痛、捻挫、骨折等々の発生内容でありまして、この過去の災害分析より、作業の標準化と業務員への指示徹底を行うことによりまして、再発防止ができたのではないかと思われる業務上の災害も、この十年間で何件かあったのではないかと思われ、災害の対策と標準化と、さらにはそのフォローの重要性を痛感した次第であります。 さらに、病院と、そして清掃事業課では、御案内のごとく、注射針での業務上の災害が多く、この十年間で何と三十五件以上の注射針での災害が発生しております。したがいまして、常にB型肝炎等の労働災害との背中合わせの中で仕事をしていただいておりまして、十分な職員の健康管理が今後とも必要であると思われます。 また、議会等で多く論議されております業務上、通勤途上での交通災害につきましても、年間三ないし四件の発生状況であります。しかしながら、この市の中で、大変厳しい管理の中でも、まだまだ現場から報告されていない、表面に出ていない微小災害なり、ひやり災害なり、そのような事例もまだ埋もれているのではないかというぐあいに思います。したがいまして、この隠れた労働災害につきましても、至急洗い出しが必要ではないかと思います。 そこで、市長は、市職員の現在の労働・交通災害の発生状況を憂慮いたしまして、労働・交通災害撲滅のために、本年七月、民間企業への視察研修を職員の皆さんとともに行かれ、熱心に勉強されたことをお聞きしました。市長の労働交通災害撲滅への積極的な取り組み姿勢に対しまして敬意を表するところでございます。市職員の業務内容と民間の業務内容では、当然比較にはなりませんが、労働・交通災害撲滅への取り組み対策につきましては、当然差はないと思います。むしろ、民間企業の安全対策と取り組みは大変参考になられたのではないかと思います。「安全なくして労働なし」の例えのごとく、安全はすべてに優先するのであります。市長は、市職員の安全衛生と健康管理への取り組みに対してどのような見解を持たれておるか、また今後どのような管理体制の中で、市全体の組織を考えておられるのか、また新たに、課または係の設置を行い、さらに充実した管理体制で臨まれるのか、市長の考え方をお聞かせ願いたいと思います。 また、最近の報道といたしまして、桑名市の清掃センターで、このし尿処理場で七月二十四日に起きた労働災害事故と同様な事故が、御存じのごとく、昭和五十七年八月に伊勢度会環境衛生組合し尿処理場でも発生しております。当時この事故に対しまして、再発防止のためにあらゆる対策と標準化への論議が行われたとお聞きしております。管理者といたしまして、新しいクリーンセンターが今日建設をされております。どのような指示、指導をされておられるのか、市長の考え方をお尋ねいたしたいと思います。 以上で私の質問は終わりますが、答弁のいかんによりましては、自席からの再質問をお願いしたいと思います。大変ありがとうございました。 ○議長(中山一幸君) ……市長 ◎市長(水谷光男君) 中村議員のお尋ねにお答えいたします。 最初に、重度障害者の福祉についてでございます。 先生御指摘のように、伊勢市には重度障害者の方々がおられますけれども、非常なハンディにもめげず、大いに頑張っていただいております。重度障害者の施設についてのお尋ねでございますけれども、重度障害者の看護の大切さは、十分認識いたしております。現在、重度障害者が入所する療養施設は、三重県で四カ所しかございません。しかも、北勢地方に偏っておりまして、この地域の重度障害者のおられる御家庭の皆さんが施設の設置を切望しておられることも存じております。御本人はもとより、御家族の方々の御苦労は、本当に察するに余りある状態なのでございます。 しかしながら、伊勢市が独自で施設を建設運営することは、財政的な負担も大きく、困難でございます。そこで、市といたしましては、三重県に対しまして、県の施設として設置してもらうよう強く要請してまいりました。残念ながら、今日まで県の設置は無理でございますけれども、幸い社会福祉法人が伊勢市の近郊で重度障害者療護施設を建設する計画がありますので、ぜひ実現してもらうよう、強く要請しているところでございます。 次に、四公費医療助成申請手続についてのお答えをいたします。 乳幼児医療、母子医療、障害者医療、六十八歳、六十九歳老人医療の、いわゆる四公費の申請につきましては、現在年間約三万件ほどございますが、その申請書提出は、三〇%は郵送、本庁または支所への持参が七〇%となっております。 御指摘のように、受診された医療機関から直接市に送付されるシステムになれば、市民サービスの向上、とりわけ障害者やお年寄りの皆さんには喜んでいただけることになるのでございます。しかし、この問題を解決するには、関係機関との話し合いと合意がなければできませんので、早い機会に関係機関と話し合いをさせていただきたいと存じます。 次に、安全衛生と職員の健康管理のお尋ねにお答えいたします。 公務災害の発生状況につきましては、御指摘のように過去十年間に平均三十二件発生いたしておりまして、職種、災害内容につきましても、御指摘のとおりでございます。 職員の安全と健康を確保し、快適な作業環境を形成することは、市長の責任であると考えております。過日も、私は横浜ゴム工場の模範的な安全管理状況を勉強させていただき、大変参考になりました。こうした勉強を十分に踏まえまして、職員の安全と健康を確保するため、最も基礎的とも言うべき安全衛生管理体制の確立に向けて十分努力を続けていく考えでございます。 災害を減少させるためには、各所属の長がみずから先頭に立って、職場環境の安全化に努めますとともに、職員一人一人が必要な点検、整備を行って、常に職場の安全を確認し、危険な行動に対して互いに注意し合うこと、細心の注意をもって対処するよう指導し、事故の未然防止に努めてまいりますとともに、さらに充実した管理体制の確保に努力しなければと考えております。 また、御指摘のように、過去に事故を起こしたことを反省いたしまして、クリーンセンターについては、十分な配慮を行っておるところでございます。御指摘のように、し尿処理施設におきます危険度は大変高うございます。酸素欠乏危険作業が伴うからでございます。この作業は、沈砂槽の沈砂除去でございますが、この対策といたしまして、有害ガス発生防止のため、最新の脱臭装置の設置により空気の交換を、また槽内の清掃につきましては、直接人が入ることなく作業ができるよう、沈砂除去装置の設置を完備いたしております。しかしながら、最新施設であることに油断することなく、より安全確保に努力する考えでございます。 以上、御質問にお答えいたしました。 ○議長(中山一幸君) ……九番中村豊治君 ◆九番(中村豊治君) ただいま市長の方から、三点にわたりまして御答弁をいただいたわけであります。 特に、一点目の障害者福祉につきまして、ぜひ施設の建設も含めて、積極的に取り組みをやっていただきたい、ぜひお願いをしたいと思います。 それから、二点目の四公費の申請手続変更についてでございますが、関係の機関と早急に調整をしていただきまして、市民の皆様方の御要望にぜひともこたえていただきたい、このように考えております。よろしくお願いをしたいと思います。 それから、三点目の市職員の安全衛生と健康管理につきまして、大変詳しく市長の御所見を伺ったわけでございます。この中で、いろいろと問題はあるわけでございますが、管理体制を強化して、ぜひこれから取り組んでいくんだと、こういう強い市長の御答弁をいただきましたので、これで私の質問につきましては終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(中山一幸君) お諮りいたします。一般質問の途中でありますが、本日はこの程度で散会し、明十三日午前十時から継続会議を開きたいと思いますが、さよう取り計らいまして、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一幸君) 御異議なしと認めます。さよう取り計らうことに決定いたしました。 それでは、本日はこの程度で散会し、明十三日午前十時から継続会議を開きます。 それでは、これをもって散会いたします。 なお、本日御出席の皆様には開議通知を差し上げませんから、御了承をお願いいたします。御苦労さまでした。 右会議の顛末を録し、ここに署名する。  平成三年九月十二日    伊勢市議会議長  中山一幸    伊勢市議会議員  杉浦宮雄    伊勢市議会議員  森下隆生...